ゴジラ実写ドラマ「モナーク」髑髏島のシーンも新撮!人間目線にこだわった怪獣バトル
ハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』(2014)からスタートした「モンスター・ヴァース」初の実写ドラマ「モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ」が、Apple TV+で配信スタート。配信にあわせて、エグゼクティブプロデューサー及び第1話&第2話の監督を務めたマット・シャックマンがリモートインタビューに応じ、ゴジラ誕生の地である日本での撮影や、怪獣(タイタン)を描くうえでのこだわりを明かした。
【動画】日本も舞台!「モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ」予告編
モンスター・ヴァースは、米ワーナー・ブラザース、レジェンダリー・ピクチャーズ、日本の東宝が提携して展開している作品群の一つ。ゴジラやキングコングらタイタンが生息する世界で、『ゴジラvsコング』(2021)では両者の直接対決が描かれた。同作では、モンスター・ヴァースに存在する未確認生物特務機関「モナーク(MONARCH)」に焦点が当てられる。
ドラマ制作にあたり、日本の東宝本社を訪れたシャックマン監督。東宝関係者が社内ツアーを企画してくれたそうで、「なんて素晴らしい場所なんだと思いました。ゴジラは私にとって重要な存在。本社の外にはゴジラ像が建てられていたり、まるで聖域に足を踏み入れたような特別な時間でした」と振り返る。
「モナーク」で重要視したのは、タイタンと共生する人間たちの重厚なドラマだという。「この作品は、何世代にもわたる壮大な人間ドラマです。謎めいたモナーク、怪獣たちのストーリーもありますが、本作が特別なのは、異なる時代を生きる人間たちを描いていること。過去と現在、人間たちによる二つの冒険が次第に絡み合っていきます。こうした複雑なドラマを撮りたかったことが、この作品に参加した理由でもあります」
第1話では、ゴジラ襲来の警報が鳴り響く日本が登場する。羽田空港や新宿三丁目など、実際に日本で撮影されたシーンが多く、徹底的にリアリティーを追求していることがうかがえる。ゴジラ誕生の地でもある日本での撮影は、シャックマン監督にとっても特別な体験となった。
「子供の頃から、東京の街並みでゴジラから逃げる人々を撮ってみたかったんです。今回のロケは、まさに夢のようでした。日本のみなさんはとても親切で、温かく迎え入れてくれましたし、私たちもできるだけ多くの場所で撮影したいと思っていました」
もちろん、ファンが期待するタイタン同士の壮絶なバトルも用意されている。シャックマン監督によると、本作の怪獣バトルは、できるだけ人間の目線からタイタンを見上げるアングルで撮影しているという。
「第1話の冒頭から、人間の視点でタイタンたちの戦いが描かれます。他の『ゴジラ』映画やモンスター・ヴァース作品は、ゴジラやコングを中心にして迫力のバトルを描いてきましたが、本作のメインはあくまで人間。彼らの目線から何が起きているかを伝えることで、巨大スケールの映画との差別化を図りました」
予告編にも映っているように、本作には『キングコング:髑髏島の巨神』の舞台となった髑髏島が登場し、ジョン・グッドマンがモナークの一員ランダを再演している。「ジョンは本作のために、ランダとして撮影に参加してくれました」とシャックマン監督。髑髏島のシーンは『キングコング』のフッテージを使用するのではなく、全て本作のために撮り下ろしたと明かしている。(取材・文:編集部・倉本拓弥)
「モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ」はApple TV+にて独占配信中(2024年1月12日まで毎週金曜日新エピソード配信)