【ネタバレ】「相棒」大河内の“ラムネ違い”にネット爆笑&ほっこり「そっちのラムネかー!」
15日に放送されたテレビ朝日系連続ドラマ「相棒 season22」(毎週水曜よる9時~)の第5話「冷血」では、特命係の杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)に度々イレギュラーな捜査を依頼する首席監察官・大河内春樹(神保悟志)が久々に登場した。先週の予告公開時から「大河内さんだー」「ラムネ!」と大河内の登場にネットは盛り上がっており、オンエア後も関連ワードが続々とトレンド入りするなど人気の高さを見せつけた。(以下、第5話のネタバレを含みます)
大河内は警察内部の不正などをチェックする監察官で、右京ですら大河内からの電話に「(薫に)何をしでかしたんです?」と身構えるほど。だが彼は特命係の実力を認めており、特命係にだけ衝撃的な秘密を明かしている。2004年に放送されたseason2第18話「ピルイーター」での、当時のテレビ界に衝撃を与えた事実はいまだに語り草だ。その中で、大河内の秘密の1つ、イライラしたときにかじる白い錠剤が実はラムネだったことも明かされており、以降ファンからは「ラムネ」と呼ばれている。
今回の物語でも、彼は桐生貴明(小林亮太)という薬物銃器対策課の刑事の素行調査を特命係に依頼してきた。率直で正義感が強い桐生だが、大河内は彼が違法薬物の捜査情報を組織に漏洩しているのではないかと疑いを持っていた。2人は剣道場で知り合い、たびたび勝負をして親しくなっていた。
一方、右京と薫が犯罪グループのアジトとおぼしき不審なアパートの一室を発見、薬物銃器対策課の角田課長(山西惇)らと踏み込むも指示役は不在だった。闇バイトの若者たちの話から、右京は指示役が「ミント入りのどら焼き」を食べていたと知り、それを販売する和菓子屋を突き止める。
桐生は黒沢という半グレと接触していた。桐生が多くの手柄を立てられたのは、その情報を得るために摘発情報を漏らしていたからなのか? 大河内は桐生に「おまえとは少し親しくなりすぎた」と告げる。
そんな中、指示役だった黒沢の刺殺体が発見された。和菓子屋の店主が自首するも、誰かをかばっている様子。店主は実はヤクザの組長・花井与志郎(殺陣剛太)で、桐生の実の父親だった。反社会的組織の人間が身内にいると警察官の道は閉ざされてしまう。黒沢は、親のことを知らなかった桐生にそれを伝えると言って花井を脅していた。
右京の観察眼と推理力で、黒沢殺しの犯人は闇バイトの若者の1人だと判明した。桐生の率直な反応から黒沢が捜査状況を類推しただけで、桐生は情報漏洩はしていなかった。だが彼は、父が反社の人間だったことを隠すために報告を怠ったことなどで、警察を辞することに。右京は花井を「もっとも深く愛したものを、もっとも深く傷つける。反社会的勢力に身を置くとは、そういうことですよ」と諭す。
桐生は大河内に礼を言い、「組織の風紀を守りぬく。監察官ってほんとに熱い血が流れてるんですね」と伝えた。「そんなふうに言われたのははじめてだ」と返す大河内。桐生は、特命係に聞いた“大河内の好物”の紙袋を置いていった。
桐生をはげまし、見送る特命係。一方の大河内は、道場で桐生からもらった紙袋をあけた。中から出てきたのは瓶入りのラムネ飲料。大河内はそれを静かに飲み干した。そんな粋な行動に「ラムネ違い」「そっちのラムネかーい!」「大河内さん……!」と称賛の声が寄せられていた。また、大河内と仲良しだった2代目相棒・神戸尊(及川光博)は一瞬も登場していないのだが、なぜか「神戸くん」が一時トレンド入りを果たし、大河内&尊の人気ぶりも証明した。
今回は、右京が酢豚のパイナップルが嫌いという、season4第12話「緑の殺意」で判明した情報もまたまた登場。薫が代わりに食べてあげていたほほえましい事実も明かされた。薫の妻・美和子(鈴木砂羽)が得意(?)料理を「美和子スペシャル・ビヨンド」とバージョンアップさせていることもわかり、SNSは「何がどうビヨンド……?」「響きが怖い」と期待と恐怖で戦慄していた。
次週も人気キャラクター、名探偵マーロウ矢木(高橋克実)が登場する。ハードボイルドかぶれの怪しいおじさんと思いきや、実は右京もうならせる鋭い推理力を発揮していたマーロウは、どんな活躍を見せるのだろうか。(文・早川あゆみ)