上野樹里「丸裸にされた気分」林遣都が舞台裏を暴露
俳優の上野樹里が2日、新宿ピカデリーで行われた映画『隣人X －疑惑の彼女－』（公開中）の公開記念舞台あいさつに登壇し、共演の林遣都から舞台裏の姿を暴露されて「丸裸にされた気分です」と照れ笑いを浮かべた。イベントには熊澤尚人監督も出席した。
第14回小説現代長編新人賞を受賞したパリュスあや子の小説「隣人X」を実写映画化。紛争で故郷を追われた“惑星難民X”があふれた世界を舞台に、人間の姿をして社会に紛れ込んだその存在に翻弄（ほんろう）される人々の姿を描く。
X疑惑のある柏木良子役の上野は初日を迎えた昨日、同劇場で当日が誕生日だった夫でミュージシャンの和田唱と鑑賞して感涙したそうで、「これから通い詰めることになりそうです。こんなことは人生で初めてです」と明かす。「（芝居に）今までの人生でいろいろ辛かったことや、経験してきたことを詰め込んだりした」ことや、いろんなメッセージが含まれていることから、「一言一言が胸に突き刺さります。（昨日は）映画の日で格安で観れましたが、それ以上の価値があり過ぎて、DVDで観てもいいけど映画館で楽しむべきだと思いました」と力を込めた。そして、「そんな作品に携われたことがうれしいです」と感激した。
スクープを狙って良子に近づく週刊誌記者・笹憲太郎役の林は「撮影は2年前くらいですかね」と発言するも、1年前だったことから「なんでこんなに違く感じたんだろう」と苦笑い。熊澤監督から「たくさん仕事をしているからだよ」と多忙ゆえに記憶があいまいになっていると指摘されると、「すいません。ただですね、久しぶりに登壇して心臓がバクバクなりました、うれしさと緊張と……いろいろです。そんな思いがある今日の僕です」としどろもどろに素直な思いを打ち明け、会場の笑いを誘った。
そんな二人に熊澤監督が感謝の花束をプレゼント。その後、12月6日が林の33歳の誕生日であることから、上野が林に“追い”花束。林は「俳優をやっていて良かったと思えるような、人のためになれる今回のような作品に関わっていけるように頑張っていきたい」と抱負。
また、上野について「人を感動させる力を持った方」と言って共演できたことを喜ぶ林は、米にはまっていると伝えたところ、登壇前に上野から一粒万倍日に精米したという縁起のいい米をもらったことも告白。しかし、そのタイミングは移動直前で「時間ないですという空気」が漂っていたという。しかも「綺麗な爪をしているのにダンボールをビリビリと開けていた」とも。その様子から林は「ピュアで素敵な方」と褒めると、上野は「舞台裏を丸裸にされた気分です」とはにかみつつ、「うれしいです」と笑顔を見せ、「登場人物は多くないですけど、すごく見応えのある映画になっているのは遣都くんの凄まじい集中力と表現力のおかげだと思います。共演できて良かったです。ありがとうございます」と頭を下げた。（錦怜那）