「牙狼<GARO>」栗山航、道外流牙としてあり続けたい 新世代に継承する“牙狼”イズム
特撮ドラマ「牙狼<GARO>」シリーズの4年ぶりとなる最新作「牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者」で主人公・道外流牙を演じる栗山航がインタビューに応じ、「自分の俳優人生そのもの」と表現するシリーズへの思いを語った。
本作は、金色の輝きを取り戻し、ホラーの邪悪な陰謀を打ち砕いてきた黄金騎士ガロ=道外流牙と、“ハガネ”を纏う魔戒騎士・白羽創磨が織りなすドラマ。2013年の「牙狼<GARO> ~闇を照らす者~」で俳優デビューした栗山にとっては、2018年の映画『牙狼<GARO> 神ノ牙-KAMINOKIBA-』以来、およそ6年ぶりのシリーズ復帰となった。
久しぶりの「牙狼<GARO>」シリーズに「正直僕も、このまま『牙狼』シリーズがなくなっちゃうのかなと心配していたのですが、こうやって久しぶりに新作が制作されて、しかもそれが流牙シリーズだというのが、僕にとっても本当にうれしい。ファンの皆さんから、流牙を待ち望んでいたという声をいただいたことも、とてもありがたいです」と語る栗山。「だから今後、『牙狼<GARO>』というコンテンツを途切れさせないために、僕も流牙としてあり続けなきゃいけないなと思いました」と「牙狼<GARO>」への思いが一層強くなったという。
2013年、当時大学生だった栗山はオーディションで道外流牙役に抜てきされ、俳優の道を歩み始めた。それゆえ「牙狼<GARO> 」への思いは誰よりも強い。「『牙狼<GARO>』から学んだことはすべてです。自分を成長させてくれた作品ですし、僕の根っこの部分を作ってくれた作品。『牙狼<GARO> 』とは何か? と問われるなら、僕の俳優人生の一部であり、今後のライフワークにしたい作品だと言いたいです」
長年にわたり「牙狼<GARO>」シリーズが愛される理由とは何なのか? 栗山は「スタッフの皆さんが本当に『牙狼<GARO>』が大好きで、いつも『牙狼<GARO>』のことを考えているんです。毎日、最高のカットを撮るために頑張ってくださっている。その愛情が観ている方にも伝わっているからだと思います」とその魅力を分析する。
「牙狼<GARO>」から多くのことを受け取り、学んできたと語る栗山だが、本作ではその「牙狼<GARO>」イズムを、新世代のスタッフに向けて伝える立場となった。
「あれから10年くらい経って、本作ではスタッフさんの半分くらいが新しい方になりました。そのスタッフさんたちが『流牙を知ってるのは栗山くんしかいないんだよ。だから教えてほしい』と言ってくださったので、それは僕が伝えなくてはいけないなと思ったんです。だから今回、僕は脚本の打ち合わせから参加させていただきました。僕が『牙狼<GARO> 』で学んだ部分を自分なりに解釈して、アクションやセリフの細かい言い回しなどに意見を出させていただきました」
「新しいスタッフの皆さんは以前からのスタッフに負けず劣らず、本当に『牙狼<GARO> 』に対する愛情が強いんです。『牙狼<GARO>』に対して皆さんが真摯に取り組んでいる姿を目の当たりにした時、この作品はきっと成功するだろうなと思いました」と確信した栗山。「だから今回はスタッフの皆さんと会話をする機会が本当に多くて。僕もスタッフの皆さんと一緒に作りあげたという気持ちがあります」と自信をのぞかせた。
栗山ふんする道外流牙もまた、若き魔戒騎士である白羽創磨を導いていく立場となる。「デビュー作の頃の流牙は、本当にがむしゃらに、力任せに相手を斬るという感じでしたが、今回はそういう力みが全くなく、どちらかというと、相手を見切った状態で戦いに挑むようになります。アクションの現場では『流牙は達人だから』という言葉がみんなの口から出ていたので、無駄のない動きというか、相手の力を利用しながら、倍にして返すようなアクションになっています」とアクションにおいても変化が見られるという。
「牙狼<GARO>」シリーズの新作が発表されてから、ファンからの歓喜の声は栗山のもとにも多く届いている。「流牙を待ち望んでくださったファンの皆さまの声が本当にうれしかったですし、そういうことで役者って頑張れると思うんです。この声援を受けたら、もう『牙狼<GARO>』から逃れられないなと思いました。もちろん、逃げるつもりもないですけどね(笑)。今作で『牙狼<GARO>』という作品がさらに好きになりましたし、もし、また流牙を演じる機会をいただけるのならば、どんどん続編をやりたいです」とあらためて意気込んだ。(取材・文:壬生智裕)
「牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者」は1月11日(木)22時~ TOKYO MX、24時半~BS日テレにてスタート(「牙狼<GARO>」公式YouTube、Tver他各種配信プラットフォームでも配信予定)