「いちばんすきな花」美鳥ちゃん、同一人物説の真偽が今夜明らかに
大ヒットドラマ「silent」の生方美久が脚本を務める木曜劇場「いちばんすきな花」(フジテレビ系、毎週木曜22時~22時54分)の23日放送・第7話のラストに登場し、大きな反響を呼んだ“美鳥ちゃん”を演じる田中麗奈がコメントを寄せた。第7話では、4人の主人公が知る美鳥ちゃんが同一の人物である可能性が浮上したが、本日(30日)放送の第8話ではその真偽が明らかになる。
本作は、潮ゆくえ(うしお・ゆくえ/多部未華子)、春木椿(はるき・つばき/松下洸平)、深雪夜々(みゆき・よよ/今田美桜)、佐藤紅葉(さとう・もみじ/神尾楓珠)の4人の主人公がふとした出来事を機に巡り会い(あるいは再会)、“友情”と“愛情”というテーマに向き合っていくストーリー。
田中が演じるのは、ゆくえが“好きな人”と表現するほど大切な存在である志木美鳥(しき・みどり)。ゆくえが高校時代に通っていた塾の先生だったが、その後、桜新町に移り住んでいた。しかし、ゆくえも上京し、ある日久しぶりに美鳥に会いに行こうと連絡した際には北海道に引っ越してしまっていた。第7話では“美鳥”という存在が椿、夜々、紅葉にとっても忘れられない大切な人と同じ名前であることが判明。椿にとってはいつも人を殴っていた人で、夜々にとってはぽわぽわしたいとこのお姉ちゃんで、紅葉にとってはいつもイライラしていたけど的確にものを言う非常勤講師……。ラストでは田中演じる美鳥ちゃんが姿を見せ、予告なしの登場にSNSでは驚きの声が上がった。
果たして、本当に美鳥ちゃんは同一の人物なのか……? 志木美鳥を演じる田中は「今回、志木美鳥を演じさせていただくことになりました。これまで生方さんがお書きになり、出演者の皆様や、スタッフの皆様が作られてきた4人それぞれの人物像に、“あー分かる、分かる”と共感しながら見てこられた視聴者の方も多いかと思いますが、美鳥もまた新たに“あ、そういうとこある”など、共感していただける女性になっているかと思います。こういった形で、出演になるのは緊張もありますが、視聴者の皆様に更にドラマを楽しんでいただけるように美鳥を演じていきたいと思います。よろしくお願いします」とコメント。
プロデュースの村瀬健は「このプレッシャーのかかる難しい役のオファーを受けてくださった田中さんには、感謝しかありません。田中さんと4人の主人公たちとの間で描かれていく、ここからの物語に、ご注目いただければと思います。最終回まで、ひと時も目を離さずにじっくり、ゆっくりと見守っていただけたらうれしいです」と呼び掛けている。
村瀬のコメント全文は下記の通り。(編集部・石井百合子)
プロデュース 村瀬健(フジテレビ ドラマ・映画制作部)
「オリジナル連続ドラマの楽しさの一つに、予想のつかない展開を登場人物と同時にリアルタイムで楽しんでいけることがあると思います。先週の『いちばんすきな花』は、その楽しさを感じていただけたのではないでしょうか。ゆくえ(多部未華子)が第1話から何度も電話していた相手の“みどりちゃん”が終盤に差し掛かった第7話のここに来て登場すると予想していた人は、きっといなかったのではないでしょうか。しかも、その“みどりちゃん”が、椿(松下洸平)の家を買い戻そうとしている前の住人で、夜々(今田美桜)がときどき話していた“大好きないとこのお姉さん”で、紅葉(神尾楓珠)がずっと話を聞いてほしいと願っていた“高校の先生”かもしれないというまさかの展開に、きっと皆さん、驚かれたことと思います。そして、それぞれが語る姿が全くの別人に映っているなか、最後の最後に登場した“美鳥”。それが田中麗奈さんであったことで、放送直後のSNSは僕たちの予想をはるかに上回る盛り上がりとなりました。いつも人を殴っていて椿を恐れさせていた人で、夜々に将棋を教えてくれたぽわぽわした人で、紅葉の前でいつもイライラしていたけど的確にものを言う非常勤講師で、ゆくえにとっての憧れの存在である頭のいい塾講師…。もしかしたら、この全てに当てはまるかもしれない美鳥を演じるのが田中麗奈さんである、とわかった瞬間、“田中麗奈さんなら納得!”、“全てに当てはまる!”というコメントがたくさん、たくさん流れてきて、キャスティングをした僕としては、“やったぁ!!”の気持ちでした。これまで、シリアス、コメディー問わず多くの作品で印象的な役を演じてきた田中麗奈さんだからこそのリアクションだと思います。しかも、連続ドラマへの出演が決して多くない彼女は、ミステリアスな魅力にもあふれています。たったワンカット顔が映っただけで、『いちばんすきな花』の世界観にぴったりという声も多数いただきました。僕自身が感じていたこと、田中さんをキャスティングした理由のすべてが、放送直後のSNSのタイムライン上にあふれていました。こんなにうれしいことはありません。プロデューサーの自分と、見てくださっている視聴者の皆さんの思いが同じだったとわかり、うれしくて、うれしくて、たまらない気持ちになりました。皆さんが言ってくださる通りです。ここに来て『すき花』の世界に登場してきて、しかも、この後の物語で重要な役割を果たす美鳥を演じてもらえるのは、田中麗奈さんしかいなかったと思っています。このプレッシャーのかかる難しい役のオファーを受けてくださった田中さんには、感謝しかありません。田中さんと4人の主人公たちとの間で描かれていく、ここからの物語に、ご注目いただければと思います。最終回まで、ひと時も目を離さずにじっくり、ゆっくりと見守っていただけたらうれしいです」