安田顕、フジ連ドラ「大奥」で田沼意次役 将軍の秘密を握る陰謀家 “悪い奴”に挑む
俳優の安田顕が、2024年1月18日スタートのフジテレビ系木曜劇場「大奥」(毎週木曜22時~・初回75分スペシャル)に出演することが明らかになった。安田の木曜劇場出演は「問題のあるレストラン」(2015年1月クール)以来、約9年ぶり。幕府を思いのままに操ろうと画策する陰謀家・田沼意次(たぬま・おきつぐ)を演じる。
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江戸中期、第10代将軍・徳川家治(とくがわ・いえはる/亀梨和也)との政略結婚を強いられた主人公・五十宮倫子(いそのみや・ともこ/小芝風花)が、さまざまな人間の思惑、嫉妬、憎悪、悲哀が渦巻く大奥に渡り、熾烈な戦いに身を投じる本作。フジテレビの連続ドラマとしては2005年に放送された「大奥 ~華の乱~」以来、約20年ぶりの「大奥」となる。
安田が演じる田沼は、小身旗本の出でありながら破竹の勢いで出世を果たし、小姓から将軍の側近である側用人、さらには幕政のトップの老中にまで上り詰めた人物。上昇志向の塊で権謀術数(けんぼうじゅっすう)にたけた政治家であり、大奥総取締である松島の局(まつしまのつぼね/栗山千明)と結託し、幕府を思いのままにするべく自身の出世をはかる。さらに田沼は、家治のある重要な秘密を握っていて……。
安田は「20代後半から30代にかけていろいろとお仕事をさせていただく中でドラマから離れていた時期もあったのですが、そんなにテレビを見ていなかった自分ですら『大奥』という作品が話題になっているなと感じていたことを覚えています。今回、そんな作品に出られることがうれしいです」と喜びのコメント。
昨今、再評価の動きが進んでいる田沼役について「現代にも通ずる資本主義的な考えを持っていた田沼意次はすごいなと思っています」と自身の考えを明かし「裏表がはっきりしているというよりは、悪い顔が裏だとしたら、その延長線上に表の顔があるような気がしています。自分自身が悪いことをしているという自覚は全くなくて、自分の信条のもと突き進んでいった結果、周りから見たら受け入れがたい人物になっている。全ては自分の志のために行動している人なのかなと思っています。なので、この田沼意次の姿を見て、この姿を見た誰かが“自分もこういうことやってしまったな”という気付きになってくれたらいいなと思います(笑)」と語っている。
企画を手掛ける安永英樹(フジテレビ編成部)は、田沼について「田沼意次は賄賂まみれの悪役のイメージが強いかもしれませんが、現在、先駆的な経済政策を取り入れようとしていたとして再評価されている人物です」としながらも「ですが、本作の田沼は“悪い奴”です」と宣言。「その田沼をどなたにお願いしよう……と思案していたところ、私が担当していたとあるバラエティー番組の収録で安田顕さんがふと、とても“やんちゃ”で“悪そうな”顔をされていました。その様子を見て“これは田沼をお願いするしかない!”と思ったのが始まりです。悪い人物ではありますが、ユーモアもある悪役を演じる安田顕さんをぜひ楽しみにしていただければと思います」とコメントしている。
本作には小芝、亀梨、栗山のほか、西野七瀬(お品役)、森川葵(お知保役)、宮舘涼太(松平定信役)が共演に名を連ねる。(編集部・入倉功一)