ブライアン・デ・パルマ『悪魔のシスター』デジタルリマスター版リバイバル上映決定
名匠ブライアン・デ・パルマ監督の代表作『悪魔のシスター』(1973)が、初のデジタルリマスター版として、2024年1月19日からシネマート新宿ほかで全国順次公開されることが決定した。
デ・パルマ監督の代表作『ミッドナイトクロス』フォトギャラリー
本作は、結合双生児として生まれた姉妹の謎を追いながら、流血と疑惑と恐怖が渦巻く世界へと突き進んでいくサスペンススリラー。デ・パルマ監督の日本初公開作品であり、“デ・パルマ・タッチ”とも称される映像技巧やアルフレッド・ヒッチコックへのオマージュなど、独自のスタイルが早くも確立された、原点ともいえる作品となっている。
主人公のダニエル役を務め、結合双生児の姉妹の対比を見事に演じわけたのは、後に『スーパーマン』のヒロインを演じたマーゴット・キダー。ダニエルに倒錯的に執着する男エミールを『ファントム・オブ・パラダイス』をはじめ、『フューリー』『ブラック・ダリア』などデ・パルマ作品の常連として活躍したウィリアム・フィンレイが演じている。ヒッチコック作品『めまい』『北北西に進路を取れ』ほか『市民ケーン』『タクシードライバー』などを手掛けた名作曲家バーナード・ハーマンによる音楽にも注目の一本だ。(編集部・入倉功一)