パク・ソジュン「京城クリーチャー」撮影初日の手荒い歓迎に「ラストが楽しみになった」と苦笑い
「梨泰院クラス」での世界的ブレイク、『マーベルズ』でのハリウッドデビュー、そしてイ・ビョンホンと共演した『コンクリート・ユートピア』(日本公開は2024年1月5日)がメガヒットを記録するなど、韓国で最もホットな俳優であるパク・ソジュン。彼が主演するNetflixオリジナルシリーズ「京城クリーチャー」の制作発表会見がソウル市内で行われ、共演のハン・ソヒ、キム・スヒョン、キム・ヘスク、チョ・ハンチョルとチョン・ドンユン監督が参加した。
「京城クリーチャー」は、日本の敗戦が色濃くなってきた1945年春、京城を舞台に京城イチの情報通である青年実業家のチャン・テサン(パク・ソジュン)と、人捜しを生業とするユン・チェオク(ハン・ソヒ)親子が出会ったことから、人の貪欲さから生まれたクリーチャー(怪物)と立ち向かうことになる物語。
パク・ソジュンは本作の出演を決めた理由を「作品選ぶにあたり、ストーリーを重要視するのですが、本作はとても魅力的だと感じ、自分の様々な面を見せることができる作品だと思いました」と明かす。しかし、いざ撮影が始まると、最初に臨んだのが拷問シーン。「手荒い歓迎式のような感じで、むしろラストまで撮影したらどのようになるのだろうと楽しみになりました」と当時を振り返りながら苦笑いした。
ヒロインとなるチュオク役のハン・ソヒとの関係については、自分の感情を抑えるような演技であり、これまで演じてきた男女の関係とは違った感情だったと語るパク・ソジュン。「ハン・ソヒさんとは最初に共演してから絡むシーンがほとんどなく、久しぶりに再会したときには撮影中に怪我を負ったことを聞いていたので心配でした。単純な男女の愛というよりは戦友愛のようなモノを感じており、そのような状況のおかげで自然と抑えた演技ができたのかもしれません」と語った。
本編には日本語のセリフがかなり使われており、出演者たちは日本語を覚える必要があったが、中でも印象的なのは京城一帯を取り仕切る前田家の女主人を演じるキム・スヒョン。彼女が話すのは京都弁であり、セリフを覚えるのには苦労したそうで「日本語のセリフといっても、私が使うのは京都弁で、標準語ではないため、覚えるのに苦労しました。京都弁を覚えたこともあり、標準語が話せないんです」と明かした。
クリーチャーを扱った作品のメガホンを撮るのは初というチョン・ドンユン監督。日本の植民地支配下の京城とクリーチャーという2つのキーワードがタイトルになっていることについては、「世界的にはクリーチャーを扱った多くの作品がヒットしており、それらの作品を参考にしようと見ましたが、オリジナル性が必要だと感じました。1945年春の京城は、様々な利己と貪欲さが渦巻く悲しい時代だったと思います。外は華やかに見えても、その実は暗黒の時代だった。激動の時代だからこそ、本作に登場するクリーチャーは悲しいのだと思っています」と説明した。(土田真樹)
Netflixシリーズ「京城クリーチャー」は2023年12月22日(パート2は2024年1月5日)より独占配信