「どうする家康」ラストでまさかの光景!ネットで考察広がる
17日に放送された松本潤主演の大河ドラマ「どうする家康」(毎週日曜夜8時~NHK総合ほか)最終回のラストシーンで家康(松本)の目線の先に広がった光景に驚きの声が上がっている(※ネタバレあり。最終回の詳細に触れています)。
15分拡大で放送された最終話・第48回「神の君へ」では、家康にとって最後の戦いとなった「大坂の陣」の顛末、そしてついに乱世に終止符を打った家康の哀しくも美しい最期が描かれた。茶々(北川景子)や息子・秀頼(HiHi Jets・作間龍斗)らが炎上する大坂城で迎えた壮絶な死にざま、北川と作間の迫真の演技が注目を浴びた前半から一転、後半では家康が死に向かう中で最も幸福だったであろう日の思い出が描かれた。
後半のエピソードは、これまで随所に伏線が張られてきた家康の息子・信康と信長の娘・五徳の祝言の日に起きた鯉を巡るハプニング。酒井忠次(大森南朋)、石川数正(松重豊)、本多忠勝(山田裕貴)、榊原康政(杉野遥亮)、鳥居忠吉(イッセー尾形)、夏目広次(甲本雅裕)、本多忠真(波岡一喜)ら初期のメンバーも含む家臣団をはじめ、妻・瀬名(有村架純)、母・於大の方(松嶋菜々子)ら家康が愛した人たちが集結する大団円にSNSでは大盛り上がり。「みんないる~(涙)」「初期メン勢ぞろい」「総出演ありがたい!」「まさかのオールスター」など沸いたが、さらに視聴者を驚かせたのがラストシーンだった。
幼い信康と五徳の祝言をえびすくいで盛り上げる家臣たちを見ながら幸せそうな家康と瀬名。「なんと良き光景でしょう……。こんな良き日は二度ありましょうや」と目を細める瀬名に、家康が「わしがなしたいのは今日この日のような世かもしれんな」と未来に思いを馳せる。二人から遠ざかったカメラがとらえたのは高層ビルやタワーが立ち並ぶ光景。初めは「見間違いかと思った」という声も多くみられたが、戦国時代と未来、現代をつなぐ平和への祈りを表すかのような演出にSNSでは「凄い」「技あり」「粋な演出」「印象的なラストカット」「面白い」「殿が平和な世を作ってくれたからこそ今がある」など、驚きやさまざまな解釈で盛り上がっている。
なお、最終回の演出を務めたのは村橋直樹。夏目広次が家康の身代わりとなり命を燃やした第18回「真・三方ヶ原合戦」、瀬名が信康(細田佳央太)と共に死に至った第25回「はるかに遠い夢」、家康と信長(岡田准一)の別れを描く第28回「本能寺の変」、忠勝、康政が人生の幕を引く第44回「徳川幕府誕生」などの名エピソードを担当してきた。(編集部・石井百合子)