『ホーム・アローン』マコーレー・カルキンの現在は?息子2人の子育て中
クリスマスの定番映画『ホーム・アローン』が12月22日、日本テレビ系金曜ロードショーで放送される。世界中で大ヒットしたシリーズ第1作、第2作で主人公ケビン少年を演じ、天才子役と言われたマコーレー・カルキンも、今や43歳。最近は、どんな生活をしているのだろうか。
『ホーム・アローン』の大ヒットの後、彼の収入をめぐる両親の裁判や、10代でのアルコール中毒、17歳での女優レイチェル・マイナーとの結婚と2年後の離婚、20代での薬物所持による逮捕など、かつては世間を騒がせたマコーレーも、今や43歳。2017年頃に8歳年下の女優、『ソーシャル・ネットワーク』のブレンダ・ソングと交際を始めてからは、悪い噂は聞かなくなった。そして、2人の間には2021年4月に2人の間に長男ダコタが生まれ、昨年12月に次男カーソンが誕生。今は、家族と一緒に落ち着いた生活を送っているようだ。
この頃のマコーレーのニュースは、健全なものばかり。11月5日には、アメリカで人気の有名人たちが回答者になるゲーム番組「セレブリティ・ジェパディ!(原題)/Celebrity Jeopardy!」に出演。正解の数では、WWEの人気プロレスラー、ベッキー・リンチに負けてしまったが、マコーレーの健康的な姿は好感度が高く、視聴者たちのX(旧ツイッター)でも話題を集めた。
また、11月27日には『マイティ・ソー』シリーズの、ナタリー・ポートマン演じるジェーンの助手ダーシー役でおなじみの女優カット・デニングスと、人気ミュージシャン、アンドリューW.K.の結婚式に、婚約者ブレンダと一緒に出席。この結婚式の会場は、新郎新婦のロサンゼルスの自宅の庭で、招待客は親族とごく親しい友人約15人のみだったというから、マコーレーたちはかなり信頼しあった親密な交際をしているのに違いない。
そして、何よりハッピーでビッグなニュースだったのは、12月1日、ハリウッドの「ウォーク・オブ・フェーム」に名前を刻んだこと。この記念式典では、マコーレーとブレンダだけでなく、彼らの息子2人が一緒に登場したのも話題を集めた。というのも、人気子役時代にマスコミ報道に苦労したマコーレーは、子供たちのプライバシーを大切にしており、これまでは子供たちを公の場所には登場させていなかったから。2人目の息子が昨年12月に生まれた時も発表はせず、今年の3月に「US Weekly」誌が報じて、やっと判明したほど。次男は具体的な誕生日も未発表で、名前はカーソンだと報じられたが、2人はそれを公式には認めていない。
しかし、この式典に息子2人が一緒にいたのには理由がある。etonline.com のインタビューによれば、そもそも彼が「ウォーク・オブ・フェーム」に名を刻むことに同意したのは、息子2人のためだったという。「今は、何をするのも彼らのためだ。ブレンダと僕は、もう子供たちがいなかった時のことを思い出せないくらいだよ。僕は、息子たちがここに来て、犬が僕の名前にオシッコをかけるのを見られることがうれしいんだ」とのこと。
また、マコーレーは、長男ダコタに彼が出演した『ホーム・アローン』を見せた時のことも語っている。昨年のクリスマスに見せたそうなので、長男ダコタはまだ1歳半くらいだが「ダコタは、映画をとても面白がったよ。僕はダコタに、主人公を演じているのは彼だと思わせたんだ。そして『君の髪が黄色かった時を覚えてる? 悪い人たちをやっつけたことを覚えてる?』と聞いたら、『うん!』と答えたよ。彼は嘘つきなんだ(笑)」と、すっかり息子と一緒に映画を楽しんだ様子。マコーレーにとって、その後の出来事を思うといい思い出ばかりではないかもしれないこの作品も、息子と一緒に楽しむことで、心暖まる作品になったのではないだろうか。
仕事面では、2021年に出演した人気ドラマシリーズ「アメリカン・ホラー・ストーリー:2つの物語」の脚本家で男娼のミッキー役の演技が好評。2022年には、ジョン・グッドマン主演のテレビシリーズ「ジェムストーン家の敬虔なる私生活」シーズン2に出演。声の出演で、アニー賞2部門ノミネートのアニメ映画『キッド・カディ Entergalactic』、人気アニメテレビシリーズの特別番組「パローニ・ファミリー ハロウィーン・スペシャル!」に参加した。2023年は出演作がなかったが、これは昨年12月に次男が生まれ、長男もまだ2歳なので、子育てを優先しているからだろうか。現在のマコーレーは、俳優としてのキャリアよりも、『ホーム・アローン』のマカリスター家のような、ハッピーな家庭を築くことを目指しているのかもしれない。(平沢薫)