「龍が如く8」春日一番役・中谷一博が男泣き…最新作完成に感極まる
セガの人気ゲームシリーズ最新作「龍が如く8」の主人公・春日一番の声優を務める中谷一博が17日、大さん橋ホールで行われたレッドカーペットセレモニー&完成披露会に出席。ゲームの完成に涙を流した中谷が、もうひとりの主人公・桐生一馬の声を務める黒田崇矢からねぎらわれるひと幕があった。この日は主要キャストの安田顕、成田凌、長谷川博己、「龍が如くスタジオ」代表・制作総指揮を務める横山昌義も来場した。
【画像】King Gnu井口理も参戦!「龍が如く8」登場キャラクター
「龍が如く」シリーズは、巨大歓楽街に生きる熱き男たちの生きざまを描いたドラマチックRPG。シリーズ初の海外ステージ・ハワイも登場する「龍が如く8」の主人公は春日一番(中谷)&桐生一馬(黒田)となり、春日の母親探しの旅を軸に、“ある目的”をもってハワイにやってきた桐生の物語が交錯する展開となる。
この日は、平日の昼間にもかかわらず、500人以上にも及ぶ熱狂的なファンが集結。会場に敷き詰められたレッドカーペットに登場したキャスト陣は、サインや写真撮影などに気さくに応じるなど、ファンとの交流を深めた。
ステージに立った中谷は、春日の声で「盛り上がっていこうぜ!」と会場に呼びかけ、「本当に、本当に、待ち続けてくださったファンの皆さまに感謝です」とコメント。さらに「横山さんをはじめ、そうそうたる役者陣の方々、モーションアクターの皆さん、スタッフの皆さんに力を与えていただいて、そして時には僕の芝居、黒田さんの芝居など、いろんな人の気持ちによって、仲間たちに力を与えていただいた。その奇跡が『龍が如く8』という作品に全部込められて、今日、完成披露ができるということが本当に感無量といいますか、本当に感謝しかありません。皆さんありがとうございます」とその思いをせつせつと語ると、胸に手を当てながら「もうダメだ……グッときちゃってすみません」と早くも感極まった様子を見せた。
「龍が如く8」では、伝説の元極道・桐生一馬が主人公の一人として再登場する。昨年11月には「6」と「8」をつなぐ物語を描いた「龍が如く7外伝 名を消した男」が発売されたばかりだが、黒田は「外伝だったので、どうだったかなと思ったけど、評判もよかったので何よりうれしかった」と手応えを語る。
「桐生一馬を20年近くやってきて、なかなか人間らしい弱い部分を出さなかった。桐生のああいう姿を見せるのは初めてだったという声をいただくことが多かった」と付け加えると、「でも僕は、桐生をストーリーの中のヒーローではなく、普通の男だと思って演じてきた。なぜそういう場面が少なかったかというと、そりゃ桐生だってつらい時だって、泣きたい時だってあったと思う。だけどそういう部分を見せない、絶対に弱音を吐かないという生き方をしてきた男。それでも、外伝ではあそこまでさらけ出したけど、この『8』では人間的な部分が垣間見えながらも、そこは男・桐生。『弱音はそうそう吐かないぞ、戦い続けるぞ』というバランスでお芝居をしていたので、早く僕も出来上がりを見たいですね」と新作を楽しみにしている様子だった。
改めて最後のコメントを求められた黒田は、「毎回『今回は面白すぎるな』と思いながら発売を待っているんですが、今回は一番面白いんじゃないかなと思えるようなストーリーだと思います。そして、ゲームとしても80時間くらいかけないとクリアできないくらい、遊びどころ満載なので、ストーリーとゲームのところでぜひ遊んでいただけたら」とメッセージ。
続く中谷は「『龍が如く8』の発売を待った世界中のファンの皆さま、本当にありがとうございます! 『龍が如く8』人生はそれでも続いていく……」と語ると、感極まった様子で涙を流す。「いろんなことがあると思いますけど、『龍が如く8』をプレーして、終わった暁には、上を見上げて、希望で輝いている空を、笑顔で見られるような作品になっていると思いますので、ぜひ1月26日、ぜひ期待して待っていてください」と熱い思いを明かすと、会場からは万雷の拍手が送られた。その様子を隣で見ていた黒田は、中谷の肩をポンとたたきながらも、中谷の思いをしっかりと受け止めていた。(取材・文:壬生智裕)
「龍が如く8」は1月26日(金)発売(対応機種:PlayStation(R)5、PlayStation(R)4、Xbox Series X|S、Xbox One、Windows、PC(Steam))