『君たちはどう生きるか』『すずめの戸締まり』アニー賞7部門ノミネート!
現地時間11日、アニメ界のアカデミー賞とされる第51回アニー賞のノミネーションが発表され、宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』と新海誠監督の『すずめの戸締まり』がそれぞれ作品賞を含む7部門にノミネートされた。
『君たちはどう生きるか』は、作品賞、キャラクターアニメーション賞、監督賞、音楽賞(久石譲)、美術賞、ストーリーボード賞、脚本賞の7部門。『すずめの戸締まり』は、作品賞、FX賞、キャラクターアニメーション賞、音楽賞(RADWIMPS、陣内一真)、ストーリーボード賞、声優賞(松村北斗)、脚本賞の7部門ノミネートとなった。なお、両作は第81回ゴールデン・グローブ賞アニメーション作品賞にも同時にノミネートされ、『君たちはどう生きるか』が受賞を果たしていた。
『君たちはどう生きるか』『すずめの戸締まり』そして『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の7部門ノミネートを上回る、最多9部門で候補入りしたのはNetflixのSFファンタジー『ニモーナ』だ。ぬれぎぬを着せられた騎士と、姿を自由に変えられるティーンエイジャーのニモーナの冒険と絆を描く。これまでの賞レースではアカデミー賞長編アニメ賞は『君たちはどう生きるか』と『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の闘いになるとみられていたが、『ニモーナ』がここに来て頭角を現した形だ。
『ニモーナ』には、公開に至るまで波乱万丈だった。20世紀フォックスが2015年に映画化権を獲得し、傘下のブルースカイ・スタジオで制作していたが、2019年にディズニーがフォックスを買収。ディズニーは、コロナ禍で今後の見通しが立たないとして2021年にブルースカイ・スタジオの閉鎖を決めた。『ニモーナ』に関しても先行きが見えなくなっていた2022年、Netflixが権利を獲得。ブルースカイ・スタジオの元エグゼクティブたちが立ち上げたアンナプルナ・アニメーションの第1回作品として、ついに昨年公開されるに至った。
授賞式は現地時間2月17日にロサンゼルスで行われる。(編集部・市川遥)
第51回アニー賞作品賞ノミネート5作品は以下の通り。
『君たちはどう生きるか』
『すずめの戸締まり』
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』
『ニモーナ』
『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』