エキストラの頭を故意に蹴って脳震とうに…『Pearl パール』女優が訴えられる
ホラー映画『X エックス』『Pearl パール』に続く第3弾『マキシーン(原題) / MaXXXine』の撮影現場で、女優のミア・ゴス(30)がエキストラの頭を故意に蹴ったとして訴えられた。TMZやVarietyなどが報じた。
ミア、タイ・ウェスト監督、そして配給のA24を相手取って訴えを起こしたのは、同作で死体役を務めたジェームズ・ハンターさん。ジェームズさんは3日間同役を務める契約で、1日目夜の撮影では、血のりで覆われた状態で数時間にわたって地面に横たわり、アリや蚊が群がるなか耐え忍んでいたのだという。
該当シーンは、ミアがジェームズさんの傍を走り抜け、時にはまたぎ、彼に目を向けた上でまた走り続けるというものだったが、4テイク目でミアが彼をほとんど踏みそうになったとのこと。ジェームズさんがスタッフに苦情を入れると、それが気に食わなかったのか、次のテイクでミアは故意に彼の頭をブーツを履いた足で蹴ったのだという。
後に、医師には脳震とうと診断されたものの、撮影現場での医療措置がなかったばかりか、トイレでミアに詰め寄られて嘲笑われたとジェームズさんは主張している。また血のりが乾いて体に張り付いたためローブを脱ぐのにも痛みが伴ったほか、家に運転して戻る途中も二度めまいに襲われた、としている。そして、その翌日にクビだと告げられた。ジェームズさんは少なくとも50万ドル(約7,250万円・1ドル145円計算)の賠償金を求めている。ミアの広報はコメントしていない。(朝倉健人)