『仮面ライダー555』村上幸平、“嫌われていた”草加雅人へ「20年後、めっちゃ愛されるようになるぞと伝えたい」
俳優の村上幸平が14日、新宿バルト9にて行われたVシネクスト『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』の完成披露舞台あいさつに登壇。草加雅人/仮面ライダーカイザとして、20年ぶりとなる新作に出演した村上は「タイムマシーンがあったら、20年前に嫌われていた草加雅人の僕に『20年後、めっちゃ愛されるようになるぞ』と伝えたい」と茶目っ気たっぷりにあいさつした。イベントには主演の半田健人をはじめ、芳賀優里亜、唐橋充、藤田玲、田崎竜太監督(崎はたつさきが正式)も参加した。
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2003年から2004年にかけて放送されたテレビシリーズでは、草加雅人を“嫌いだ”という人も多かった。村上は「皆さんの顔を見るのがずっと楽しみでした。いま夢のような場所にいます」と満員の客席を見つめると、「タイムマシーンがあったら、20年前に嫌われていた草加雅人の僕に『20年後、めっちゃ愛されるようになるぞ』と伝えたい」としみじみ。続けて、客席に向けて「俺のことを好きにならない人間は?」と問いかけると、会場のファンも「邪魔なんだよ!」と反応。草加のセリフを用いたコール&コールレスポンスで、会場は大いに盛り上がった。
オファーを受けた時の話になると、北崎役の藤田が「『仮面ライダー555(ファイズ)』の映画があるという話は聞いていましたが、僕と村上さんは(テレビシリーズで)亡くなっているので、出演すると聞いたときはびっくりした」と話すと、村上も「僕も首を折られていますからね」とまさかの出演オファーに驚いたという。
軽快なトークで会場を盛り上げる村上だが、「20周年と言いますが、改めて当たり前ではないことなんだなと感じています」と神妙な面持ちで語ると、「20年の間で業界を離れた仲間や他界した方もいます。僕自身も一旦業界を離れた時期もあったので、こうして改めてメンバー、スタッフが集まって映画が作れたのは奇跡だと思う」としみじみ。
新作には「555」のオリジナルメンバーのほか、若い新キャストも多数参加している。村上は「20年経ち、僕らも歳をとりました。新キャストがあまりにもピチピチしていたので、彼らと一緒に画面に映ると、老け具合が目立つかなと思った」と危惧していたというが、「でもよく考えたら、僕らが当時若いながらもがき苦しんでいた姿と、対比になって良かったのかも」とポジティブに臨んだという。
しかし、主人公・乾巧役の半田が「以前、僕は別の『仮面ライダー』作品で新人ライダーに2時間半ぐらい色々としゃべってしまい、老害だと思われたかもしれない。だから今回は、あまり若い子たちとはしゃべらないようにしていたんです」と語る。
すると村上は、10代の進藤あまね(スマートレディ役)がクランクインした際に「(緊張で)ブルブルしていたので、話しかけなければと思って話をしました」と若いキャストとコミュニケーションをとったことを明かす。さらに、「(進藤の周囲に)『555(』のファンが多いというので『草加スマイルを目の前で浴びたって自慢しな』って言いました」とエピソードを披露していた。(磯部正和)
Vシネクスト『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』は2月2日より新宿バルト9ほかにて期間限定上映/Blu-ray&DVDは5月29日発売