『ワイルド・スピード』吹替ファミリーが1作目を新録 高橋広樹、亡きポール・ウォーカーへ「感謝の気持ちを込めて」
23日、映画『ワイルド・スピード』ザ・シネマ新録版の完成披露試写会が都内で行われ、吹き替え声優の楠大典、高橋広樹、甲斐田裕子、園崎未恵が出席。2013年に亡くなったポール・ウォーカーさんが演じた、ブライアン・オコナーの声を担当する高橋は「ポールの声を担当する機会はもうなかなかないので、感謝の気持ちを込めてやらせてもらいました。プレッシャーよりも喜びの気持ちの方が大きかったです」と新録への感想を述べた。
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『ワイルド・スピード』シリーズの吹き替えキャストが集結し、22年前に公開された1作目を4Kレストア版として新録。4人そろって公の場に立つのは、今回が初めてだそうで、高橋は4人の並びを感慨深げに眺めながら「レアですね~」と笑顔。ポールさんふんするブライアン役を担当したことについて、「ポール本人がまだ大作に出ていない時代の作品で、熱気溢れるというか、(役者としての)情熱が伝わってきました。そこに声をあてる作業が新鮮でした」と話す。
ヴィン・ディーゼル演じる主人公ドミニク・トレットを担当した楠も、1作目の新録に「ラッキーというか光栄です」と感慨深げ。「このシリーズがこんなに長く続くとは思っていなかったです。2作目で違う役をやっていたので、(『ワイルド・スピード MAX』時は)やっていいんですかという感じだったのを思い出します」と過去作の収録当時をしみじみと述懐。今回の新録版について「1作目はやっていなかったのでやりたいという気持ちがあった」と述べ、「こうしたいというのはなかった。新たな作品として取り組みました」と振り返った。
甲斐田はミシェル・ロドリゲス演じるレティ役。「最初に吹き替えた時は私もまだ20代。ヒロインではないこういう強い女性を演じるのは初めてで、どうしてやればいいか悩みました。このかっこよさをどう表現できればいいんだろうって」と当時を回顧。「若さも意識しないといけないと思ったんですけど、今回、結構衝撃の初登場シーンだったので、これなら若さを意識しなくていいなって。いつも通りの感じで演じました」
ジョーダナ・ブリュースター演じるミア・トレット役を務める園崎は、「15年吹き替えさせていただいて、一緒に歳をとってきたので、今回1作目に戻って若い彼女に声をあてるのがすごく新鮮でした」と述べ、「向こうの演者さんのお芝居がみんなフレッシュでした。何作も重ねて、今はお芝居の安定感もすごいんですけど、ミアなんかはハイティーンの空気がまだ抜けきれていない雰囲気があって、ブライアンとのシーンはドキドキしました」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)
『ワイルド・スピード』【ザ・シネマ新録版】【4Kレストア版】は洋画専門チャンネル「ザ・シネマ」にて1月28日21時~独占TV初放送