アカデミー賞ノミネート全リスト!『オッペンハイマー』が最多13部門
第96回アカデミー賞
第96回アカデミー賞のノミネーションが23日に発表され、クリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』が作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚色賞、撮影賞、美術賞、音響賞、編集賞、作曲賞、衣装デザイン賞、メイク・ヘアスタイリング賞の最多13部門ノミネートを果たした。
【画像】美しい…ノミネートされた『君たちはどう生きるか』ギャラリー
“原爆の父”と呼ばれる米物理学者ロバート・オッペンハイマーの姿を描いた同作。人類最初の核実験「トリニティ実験」のシーンを含めCGショットゼロで作り上げるなど、ノーラン監督が圧倒的な劇場体験にこだわった作品は多くの観客を映画館に集め、世界興行収入9億5,290万8,650ドル(約1,382億円)を上げる大ヒットを記録した。演技部門には、オッペンハイマー役のキリアン・マーフィ、妻キティ役のエミリー・ブラント、アメリカ原子力委員会の委員長ルイス・ストローズ役のロバート・ダウニー・Jrの3人がノミネートされた。
それに続いたのが11部門ノミネートの『哀れなるものたち』、10部門ノミネートの『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』。北米では『オッペンハイマー』と同日公開で“バーベンハイマー”として共に一世を風靡した『バービー』は作品賞、助演男優賞、助演女優賞、脚色賞など8ノミネートだった。
また、日本映画3作も快挙を達成。スタジオジブリの宮崎駿監督作『君たちはどう生きるか』が長編アニメ映画賞に、山崎貴監督作『ゴジラ-1.0』が視覚効果賞に、役所広司主演作『PERFECT DAYS』が国際長編映画賞にノミネートされた。
第96回アカデミー賞授賞式は現地時間3月10日にロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される。(編集部・市川遥)
第96回アカデミー賞ノミネーション全結果は以下の通り。
■作品賞
『アメリカン・フィクション(原題) / American Fiction』
『落下の解剖学』
『バービー』
『ザ・ホールドオーバーズ(原題) / The Holdovers』
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『マエストロ:その音楽と愛と』
『オッペンハイマー』
『パスト ライブス/再会』
『哀れなるものたち』
『関心領域』
■監督賞
ジュスティーヌ・トリエ 『落下の解剖学』
マーティン・スコセッシ 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
クリストファー・ノーラン 『オッペンハイマー』
ヨルゴス・ランティモス 『哀れなるものたち』
ジョナサン・グレイザー 『関心領域』
■主演男優賞
ブラッドリー・クーパー 『マエストロ:その音楽と愛と』
コールマン・ドミンゴ 『ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男』
ポール・ジアマッティ 『ザ・ホールドオーバーズ(原題) / The Holdovers』
キリアン・マーフィ 『オッペンハイマー』
ジェフリー・ライト 『アメリカン・フィクション(原題) / American Fiction』
■主演女優賞
アネット・ベニング 『ナイアド ~その決意は海を越える~』
リリー・グラッドストーン 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
ザンドラ・ヒュラー 『落下の解剖学』
キャリー・マリガン 『マエストロ:その音楽と愛と』
エマ・ストーン 『哀れなるものたち』
■助演男優賞
スターリング・K・ブラウン 『アメリカン・フィクション(原題) / American Fiction』
ロバート・デ・ニーロ 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
ロバート・ダウニー・Jr 『オッペンハイマー』
ライアン・ゴズリング 『バービー』
マーク・ラファロ 『哀れなるものたち』
■助演女優賞
エミリー・ブラント 『オッペンハイマー』
ダニエル・ブルックス 『カラーパープル』
アメリカ・フェレーラ 『バービー』
ジョディ・フォスター 『ナイアド ~その決意は海を越える~』
ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ 『ザ・ホールドオーバーズ(原題) / The Holdovers』
■長編アニメ映画賞
『君たちはどう生きるか』
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』
『ニモーナ』
『マイ・エレメント』
『ロボット・ドリームズ』
■短編アニメ映画賞
『レター・トゥー・ア・ピッグ(原題) / Letter to a Pig』
『ナインティーファイブ・センシズ(原題) / Ninety-Five Senses』
『アワ・ユニフォーム(原題) / Our Uniform』
『パシデルム(原題) / Pachyderme』
『ウォー・イズ・オーバー! インスパイアード・バイ・ザ・ミュージック・オブ・ジョン・アンド・ヨーコ(原題) / War Is Over! Inspired by the Music of John & Yoko』
■脚本賞
ジュスティーヌ・トリエ&アルチュール・アラリ 『落下の解剖学』
デヴィッド・ヘミングソン 『ザ・ホールドオーバーズ(原題) / The Holdovers』
ブラッドリー・クーパー&ジョシュ・シンガー 『マエストロ:その音楽と愛と』
サミー・バーチ&アレックス・メヒャニク 『メイ・ディセンバー(原題) / May December』
セリーヌ・ソン 『パスト ライブス/再会』
■脚色賞
コード・ジェファーソン 『アメリカン・フィクション(原題) / American Fiction』
グレタ・ガーウィグ&ノア・バームバック 『バービー』
クリストファー・ノーラン 『オッペンハイマー』
トニー・マクナマラ 『哀れなるものたち』
ジョナサン・グレイザー 『関心領域』
■撮影賞
エドワード・ラックマン 『伯爵』
ロドリゴ・プリエト 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
マシュー・リバティーク 『マエストロ:その音楽と愛と』
ホイテ・ヴァン・ホイテマ 『オッペンハイマー』
ロビー・ライアン 『哀れなるものたち』
■美術賞
『バービー』
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『ナポレオン』
『オッペンハイマー』
『哀れなるものたち』
■音響賞
『ザ・クリエイター/創造者』
『マエストロ:その音楽と愛と』
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』
『オッペンハイマー』
『関心領域』
■編集賞
ローレント・セネシャル 『落下の解剖学』
ケヴィン・テント 『ザ・ホールドオーバーズ(原題) / The Holdovers』
セルマ・スクーンメイカー 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
ジェニファー・レイム 『オッペンハイマー』
ヨルゴス・マヴロプサリディス 『哀れなるものたち』
■視覚効果賞
『ザ・クリエイター/創造者』
『ゴジラ-1.0』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』
『ナポレオン』
■歌曲賞
「The Fire Inside」『フレーミングホット!チートス物語』
「I’m Just Ken」『バービー』
「It Never Went Away」『ジョン・バティステ:アメリカン・シンフォニー』
「Wahzhazhe(A Song for My People)」『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
「What Was I Made For?」『バービー』
■作曲賞
ローラ・カープマン 『アメリカン・フィクション(原題) / American Fiction』
ジョン・ウィリアムズ 『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』
ロビー・ロバートソン 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
ルートヴィッヒ・ヨーランソン 『オッペンハイマー』
イェルスキン・フェンドリックス 『哀れなるものたち』
■衣装デザイン賞
ジャクリーン・デュラン 『バービー』
ジャクリーン・ウェスト 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
ジャンティ・イェーツ、デイヴ・クロスマン 『ナポレオン』
エレン・マイロニック 『オッペンハイマー』
ホリー・ワディントン 『哀れなるものたち』
■メイク・ヘアスタイリング賞
『ゴルダ(原題) / Golda』
『マエストロ:その音楽と愛と』
『オッペンハイマー』
『哀れなるものたち』
『雪山の絆』
■国際長編映画賞
『イオ・カピターノ(原題) / Io Capitano』(イタリア)
『PERFECT DAYS』(日本)
『雪山の絆』(スペイン)
『ザ・ティーチャーズ・ラウンジ(英題) / The Teachers’ Lounge』(ドイツ)
『関心領域』 (イギリス)
■短編実写映画賞
『彼方に』
『インビンシブル(原題) / Invincible』
『ナイト・オブ・フォーチュン(原題) / Knight of Fortune』
『レッド、ホワイト・アンド・ブルー(原題) / Red, White and Blue』
『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』
■長編ドキュメンタリー賞
『ボビ・ワイン:ゲットー・プレジデント』
『ジ・エターナル・メモリー(英題)/ The Eternal Memory』
『フォー・ドーターズ(英題)/ Four Daughters』
『トゥ・キル・ア・タイガー(原題)/ To Kill a Tiger』
『実録 マリウポリの20日間』
■短編ドキュメンタリー賞
『ジ・エービーシーズ・オブ・ブック・バンニング(原題) / The ABCs of Book Banning』
『ザ・バーバー・オブ・リトル・ロック(原題) / The Barber of Little Rock』
『アイランド・イン・ビトウィーン(原題) / Island in Between』
『ザ・ラスト・リペア・ショップ(原題) / The Last Repair Shop』
『ナイ・ナイ・アンド・ワイ・ポー(原題) / Nai Nai & Wai Po』
(※日本語のリストを転載する際は編集部までご連絡ください)