奥平大兼、eスポーツ題材の映画で学生時代の経験生かす

　俳優の奥平大兼が8日、都内で行われた主演映画『PLAY! ～勝つとか負けるとかは、どーでもよくて～』（3月8日公開）の完成披露舞台あいさつに出席し、eスポーツを題材にした本作の裏側を語るなかで、ゲームに熱中した青春時代を振り返った。

【トークノーカット】奥平大兼、鈴鹿央士、小倉史也が登壇：イベントの様子

　本作は、eスポーツに熱中する高等専門学校生の実話に着想を得て、『ロボコン』『のぼる小寺さん』などの古厩智之監督がメガホンをとった青春映画。学年も性格も異なる3人の男子学生がチームを結成し、eスポーツの全国高校大会に挑む。イベントには奥平とダブル主演を務める鈴鹿央士、小倉史也も登壇した。

　3人は劇中衣装の制服姿で登場。奥平は金髪ではなく黒髪姿だったが、「（3人の中で）劇中と一番見た目が違うかも」と照れ臭そうに自身の制服姿を分析する。鈴鹿はそんな奥平について「劇中金髪なんで、なんかかっこいいなって思っていました。そこに立っているだけで絵になるなって」と羨ましく思っていた模様。小倉も奥平の演技について「少年心をありのまま出している感じがした」と感想を述べた。

　奥平は演じたビギナーの郡司翔太を「見た目はやんちゃっぽい子という印象だったと思いますけど、本当はとても優しい子。一番周りのことが見えているタイプだと思います」と分析していたそうで、「劇中二人と一緒にゲームをやる時も翔太の方が他の二人より大人な部分があるなって思っていたし、不器用だけでど本当に優しい子だと思います」と話す。

　奥平自身もゲームに夢中になっていた時代があると明かし、撮影では当時の経験が生きたとも。「本当に小さい頃からゲームが身近にある生活をしていたんです。空いている時間、休みの時間は同じ学校の友達とよくゲームをしていました。あくまで楽しむという感じで、勝ち負けは関係なくやっていました。ゲームの撮影も学生時代にやっていたからこそできたのかなと思います」

　映画の魅力については「日本初のeスポーツ映画。みなさんの周りにどれだけ浸透しているかわからないですけど、ゲーム好きとしてみなさんにeスポーツを紹介できるのは嬉しいこと」と述べ、鈴鹿も「青春映画としての完成度が高い作品だと思います。仲間模様や恋模様もあります。いい映画になっております」とアピールしていた。（取材・文：名鹿祥史）