オクラホマの特撮オタクがスーパーパワーに目覚める『イケボーイズ』公開決定 釈由美子も登場する予告編公開
日本の特撮を観て育ったアメリカ人映画監督のエリック・マキーバーが、特撮作品へのオマージュを詰め込んだ映画『Ike Boys イケボーイズ』が6月14日全国に日本公開されることが決定、予告編が公開された。日本から釈由美子と岩松了が重要なキーパーソンとして登場。さらに、特撮界から金子修介監督がキャストとして出演するほか、樋口真嗣監督が劇中アニメーションのナレーションを担当している。
釈由美子も登場『Ike Boys イケボーイズ』予告編【動画】
本作は、米オクラホマ州の片田舎に住む、日本の特撮とアニメが好きなオタク高校生が、ひょんなことからスーパーパワーに覚醒する青春ファンタジー映画。スクールカーストの最底辺にいるオタク青年のショーンと友人のヴィクラム。ある日、日本からの留学生ミキと出会った彼らは、不思議な力を持つレアな日本のアニメDVDをみんなで鑑賞した際に電撃を受け、スーパーパワーを手にしてしまう。手から発射されるビームや超怪力に大興奮する特撮オタクのショーンとヴィクラムだが、彼らはやがて、世界の存亡にかかわる陰謀に巻き込まれていく。
マキーバー監督の学生時代を反映したという主人公ショーンを演じるのは、クイン・ロード。5歳から子役として活動を始め、『ブライアン・シンガーの トリック・オア・トリート』(2008)で映画初主演、近年も Prime Video の人気シリーズ「高い城の男」に出演している。ショーンの親友ヴィクラムを演じるのはローナック・ガンディー。そして、留学生のミキ役は、アンナ・サワイも所属したボーカルグループ・ARAのメンバーとして日本でデビューした経験も持つ比嘉クリスティーナが演じる。
さらに、ショーンの通う空手道場の先生、ニュート役で『タイタニック』や『山猫は眠らない』などのビリー・ゼインが出演。釈はニュートの妻レイコを、岩松は映画監督のダイスケ・オガタを演じている。
釈は「感無量です! 2020年のパンデミック直前にアメリカのオクラホマと日本で撮影しました」と劇場公開を喜び「エリック監督は日本の特撮映画が大好きで私が主演した『ゴジラ×メカゴジラ』のDVDを嬉しそうにバッグから出して見せてくれたのが初めての出逢いでした(笑)そんな正真正銘のオタク愛が詰まった特撮あり、アニメありのファンタジー映画『Ike Boys』!!ぜひ劇場でご堪能ください」とマキーバー監督のオタクぶりに言及。岩松も「日本のオタク文化がオクラホマに飛んだ。日本がこんなふうに捻れるなんて!」とコメントを寄せている。(編集部・入倉功一)
映画『Ike Boys イケボーイズ』は6月14日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国公開