長澤まさみ、魂でぶつかり合った 藤井道人監督との初タッグに感無量
俳優の長澤まさみが1日、渋谷ユーロライブで行われたNetflix映画『パレード』の配信記念試写会イベントに坂口健太郎、森七菜、藤井道人監督と共に出席し、念願となる藤井組参加への思いを語った。
本作は、『新聞記者』『余命10年』などの藤井監督が脚本も執筆したオリジナルのヒューマンストーリー。この世から旅立ち、“想いを残した者たちがとどまる世界”を舞台に、旅立ってしまった人の目線で、遺された人への想いを描く。
劇中で物語のキーとなる「渋谷・ユーロライブ」で行われた今回のイベント。主人公・美奈子を演じた長澤は、初となる藤井監督の現場に「本当に藤井監督の作品に出演するのが念願だったんです」と語ると、「こだわる監督というイメージがあったので大変だろうなとは覚悟していたのですが、大変でした」と苦笑い。
それでも長澤は「作品に対する思いが誰よりも強いことを現場で感じましたし、それを感じたかったからこそ、藤井監督の作品に出たかったんだと思えました」と充実した日々だったことを告白。「きっと監督も、たぶん面倒くさい奴だなと思われるようなこともあったんだろうなと思いつつ、お互い魂でぶつかり合っていけた感じがありました。それが本当に楽しかったし、いい思い出でした。また監督と一緒に仕事ができるようなら、ぜひ何でもやりますという感じです」としみじみ語っていた。
長澤の言葉に藤井監督は「僕も大変ご迷惑をおかけしたと思います」と恐縮した顔を見せると、「美奈子だったら全然普通に隣にいても話せるのですが、長澤さんだとやっぱり緊張しちゃいますね」と苦笑い。念願の藤井組と話していた長澤だが、藤井監督は「僕も監督になってから、いつかは長澤さんとご一緒したいというのが夢だったので、今回ご一緒させてもらって、自分の人生を変えるようなエピソードがあったんです」と明かす。
「僕は監督が作品の全責任を負うべきだと思っているし、失敗したら監督のせいだという気持ちで、観客には絶対損をさせてたくないという思いで映画を作っているのですが、長澤さんも全く同じ気持ちでいることが分かったんです」と続けた藤井監督。「主演が作品を引っ張らなければいけないということを感じていて、人一倍作品を理解しようとしてくれました。本当に尊敬していますし、いつか自分がもっと成長してご一緒したいなと思える、すべてが自分にとって財産になる時間でした」と敬意を表していた。（磯部正和）
映画『パレード』はNetflixで独占配信中