永瀬廉主演「東京タワー」令和で連ドラ化 岡田准一が演じた医大生役、刺激的なシーンにも挑戦
King & Prince の永瀬廉が、江國香織の伝説的恋愛小説を連続ドラマ化した「東京タワー」(テレビ朝日系・オシドラサタデー枠にて4月20日放送開始)で主演を務めることが29日、同局より発表された。恋愛ドラマ初主演となる永瀬は、 2005年に公開された映画版で岡田准一が演じた医大生・小島透役を担当。透が恋い焦がれる女性・浅野詩史役は板谷由夏が務める。永瀬は、作中で刺激的なシーンにも挑戦しており「ファンの皆さんには確実に見たことのない僕をお見せすることができると思います」と自信をのぞかせている。
2001年に刊行された原作小説は、21歳の青年・小島透と、20歳以上年の離れた人妻・浅野詩史の美しくも許されない愛を描いた作品。2005年には黒木瞳&岡田准一共演で映画化、2014年には韓国でテレビドラマ化されるなど、各年代で大きなムーブメントを起こしてきた。今作では、令和ならではのストーリー、登場人物たちの心の機微を、東京の最旬スポットでのロケーションと共に活写する。
映画版とは一味違った透を演じる永瀬は、「“非日常な”恋愛モノが一発目ということで、実はとても気合いが入っています!」とコメント。岡田が出演した映画版も鑑賞したといい、「岡田さんのお尻が綺麗だったことと、松本潤さん演じる耕二がお風呂の中で桃を食べてる、っていう物語の本筋以外のところの表現も強烈に印象に残りました(笑)」と先輩たちの姿に釘付けだったことを明かした。
岡田が演じた透を意識しすぎず、役づくりに臨んでいる永瀬。「現場で板谷さんや他の共演者の皆さんと向き合い、どんなお芝居ができるか、自分の中から出てくる透というものを見つけていけたらと思っています」と意気込んだ。
また、透と許されざる恋に落ちる女性・詩史を演じる板谷は、オファーから現在まで「私で大丈夫ですか!?」という気持ちが続いているそうで、「人が人を好きになる思いというのはいくつになっても変わらないと思うので、そこは大事にして演じたいと思います」と語っている。
原作者の江國のコメント全文は以下の通り。(編集部・倉本拓弥)
原作者・江國香織 コメント
Q:2005年に映画が公開され、韓国でのドラマ化を経て、日本では19年ぶりの映像化となります。今回、連続ドラマ化の依頼をお聞きになった際は、どのようなお気持ちでしたか?
大胆だなあと思いました。それは、そもそも私の書く小説が映像化に不向きなはずだと思っているからでもありますし、この小説を書いてから随分時間がたって、世のなかが変ってきているからでもあります。でも私は大胆な試みというものが好きなので、その蛮勇に敬意を表しつつ、何かがぴたっとはまるといいなと思っています。
Q:2005年の映画では岡田准一さんが演じられた小島透役を今回は永瀬廉さんが演じられます。書籍『東京タワー』のあとがきには「東京の少年たちの物語」と書かれておりましたが、平成から令和になり、東京の街や少年たちが変わったという印象はございますか?
街のいろいろが変ったと思います。全体に保守的になっているかな。若い男の人たちについて言えば、無愛想と無口が減って、礼儀正しく、見栄を張らず、素直な人が増えたような印象です。でも内に秘めたエネルギーはいつの時代もあるはずで、ドラマのなかで、二人の俳優さんがそれをどんなふうに見せてくれるのかたのしみです。
Q:最後に、ドラマに寄せる期待についてお聞かせください。
小説は、女性が若くなくなっていく過程と、恋愛そのものに焦点をあてて書きましたが、今度のドラマは少年たちの自立と成長がテーマだと聞きました。その新鮮な視点に期待しています。また、私は個人的に東京タワーというもののヴィジュアルが好きで、映像のなかで、無生物である東京タワーがどんな表情を見せてくれているのかもたのしみです。