「光る君へ」サブタイトルの哀しい意味に衝撃
吉高由里子が紫式部(まひろ)役で主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)の3日放送・第9回では散楽の一員にして義賊の直秀(毎熊克哉)が衝撃的な展開を迎え、放送前後で捉え方が異なってくるサブタイトルの意味を巡って悲痛の声が寄せられている(※ネタバレあり。以下、第9回の詳細に触れています)。
第9回「遠くの国」は、直秀ら散楽の一員たちが藤原兼家(段田安則)の邸宅・東三条殿に盗みに入ったところを道長(柄本佑)らに捕らえられたすえに残酷な運命をたどるまでが描かれた。直秀らを検非違使に引き渡しながらも、直秀を「盗賊だとわかっても信じられる」「筋が通っている」と信頼を寄せていた道長は、密かに看督長に心づけを渡し、流罪になることが決まった。しかし、出発の日にまひろと共に見送りに向かった道長は、鳥辺野(屍の捨て場)で彼らの惨たらしい姿に言葉を失う。
前話では、まひろにもうすぐ都を去ることを告げ、「俺は鳥かごを出て、あの山を越えてゆく」とうれしそうに海の見える国での新生活に思いを馳せていた直秀。しかし、道長が良かれと行ったことが裏目に出た結果、散楽の一座は皆殺しにされ、その夢はかなわなかった。
直秀のあまりにも早い退場に多くの視聴者がショック状態に陥っているが、直秀の残酷な運命を見届けた後では彼が向かおうとしていた「遠くの国」の意味がまるで異なるものに。SNSでは「そういう意味だったのかと涙…」「遠くの国ってあの世かよ…」「予想していたものと違い過ぎてしんどい」「まさか黄泉の国だなんて思わんよ」「今考えれば明らかなフラグ」「直秀、遠くの国でどうか笑顔で…」とサブタイトルの意味にうちひしがれる声が寄せられている。
なお、直秀を演じた毎熊は自身のSNSで「光る君へ 姿は見せずとも空から見守っています おかしきことこそ、めでたけれ」とメッセージを寄せ、直秀の仲間である百成を演じた吉田壮辰も「御視聴ありがとうございました!!我々散楽一座は遠くの国へ旅立ちました。元々都を去るつもりだったし鞭うちもないしとのんきに構えていたら…不意にやられてしまいました。また笛吹いて踊りたかったなぁ…物語はまだまだ続きます。来週も目が離せません!!」と綴っている。(石川友里恵)