「光る君へ」花山天皇出家の布石か…壮大なドッキリ計画の種明かし!
吉高由里子が紫式部(まひろ)役で主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)の3日放送・第9回では意識不明に陥っていた藤原兼家(段田安則)を巡る新事実が明かされ、前話の安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)の登場場面を回収する展開に驚きの声が上がった(※ネタバレあり。第9回の詳細に触れています)。
第9回「遠くの国」では、直秀(毎熊克哉)ら散楽の一員たちを待ち受ける残酷な運命と、兼家の恐ろしい策略という二つのエピソードが展開した。意識不明となった兼家に対し、息子の道隆(井浦新)、道兼(玉置玲央)、道長(柄本佑)らの反応はさまざま。そんななか、道長の姉・詮子(吉田羊)が兼家の枕元で「父上にもしものことがありましても東宮・懐仁様の後ろ盾はございますのでどうぞご安心くださいませ。お心置きなく旅立たれませ」とつぶやくと、おもむろに兼家が「そうはいかぬぞ」と目を見開いた。絶叫する詮子に「これは怖いw」「やっぱり仮病」「よみがえったw」「ビックリするわなw」「ドッキリ大成功」「ホラーすぎる」と沸いていたが、そののち兼家は息子たち、娘を集めて壮大なたくらみを明かした。
前・第8回では兼家が倒れた際、安倍晴明が人払いをして祈祷を行っていたが、実はその間、兼家と晴明との間である密約が交わされていた。すべては花山天皇(本郷奏多)を譲位させ、孫である懐仁親王を即位させるための計画で、筋書きを考えたのは晴明。兼家が倒れたことは事実だが、そのまま眠ったふりをするというのは晴明の策で、内裏に花山天皇の亡き女御・よし子(※「よし」はりっしんべんに氏/井上咲楽)が怨霊となり右大臣にとりついたという噂を流し、晴明が花山天皇にそれを告げたという。最終的にはよし子の御霊を鎮め成仏させるためには出家するほか道はないと花山天皇をそそのかすことを目的とし、兼家は「これからすべてを懸けて帝を玉座より引きずりおろし奉る。皆心してついてこい」と眼光鋭く言い放った。
さらに、前話では道兼が兼家に虐待されていることをまひろの父・為時(岸谷五朗)、そして花山天皇に打ち明け、同情をかっていたがそれも計画の一つだったことが判明。道兼に関しては自作自演説も浮上していたが、兼家が自分にだけ真相を明かしていたこと、花山天皇に近づき信用を得ることに成功したことをドヤ顔で自慢するさまには視聴者もドン引き。一方、これまで決して勝てなかった兄・道隆からマウントをとろうとする姿に同情する声もあった。
兼家の「帝を玉座より引きずりおろし奉る」という強烈なセリフも注目を浴びたが、そんな狂気めいた策にも道隆は「父上の見事さにうち震えた…命をかけてお守りしよう」と心酔。嬉々として途方もない計画を進めるファミリー、そして裏で糸を引いていた晴明に「トンでも展開だな」「怖い怖い」「平安時代怖い」「パパやばい」「権力への執着すごすぎる」「策士・安倍晴明」「晴明、悪いやつだな…」と戦慄や驚きの声が寄せられた。(石川友里恵)