「光る君へ」の毎熊克哉、今度はヒモ役!ダメ男ながら「人として憧れがある」
大河ドラマ「光る君へ」でも注目を浴びた俳優の毎熊克哉が3月14日、テレビ東京で行われたドラマ「好きなオトコと別れたい」(4月3日より毎週水曜深夜24時30分~)記者会見に、主演を務める堀田茜をはじめ、木村慧人(FANTASTICS)、紺野彩夏、柏木悠(超特急)と共に登壇。毎熊は「これがハートフルっていうんだな」と作品の世界観に感銘を受け、「大きな財産となる作品になると思った」と大切な作品になる予感があったという。
デジタル恋愛コミック誌「comic tint」で、同世代の読者を中心に反響を呼んだ藤緒あいの同名コミックを実写化した本作。毎熊は主人公の白石郁子(堀田茜)が、何度か別れを切り出しつつも、結局別れることができないヒモ男・黒川浩次にふんする。
紫式部(吉高由里子)を主人公にした大河ドラマ「光る君へ」(放送中)では、散楽の一員と貧しき人のために働く義賊という二つの顔を持つオリジナルキャラクターの直秀を演じ、非業の死を遂げる展開で“直秀ロス”の反響を呼んだ毎熊。本作で演じる浩次は、定職に就かず郁子の家に居候するヒモ男で、一般的にはダメ男であるがニクめない性格の人たらし。会見の前、プロデューサーから「ダメな男は毎熊くんしかいない」と大きな期待を寄せられていた。
毎熊は、原作を読んだ時に「とても優しい物語だな」と感じたと言い、「本当にダメ男なのですが、“愛すべき”とつくような人物。郁子と浩次のやり取りがとても可愛らしく、よくハートフルという言葉を聞きますが『これこそがハートフルって言うんだな』と実感しました」と魅了された様子。現場でも原作の世界観は保たれていたようで「この世界観のなかで浩次という役を演じたことは、自分には大きな財産になるのかも」という予感があったと話す。
一方で毎熊は「ダメだけれど魅力的」な浩次のキャラクターについて「自信がなかった」と胸の内を明かしながら「でも、そのことを心配してもしょうがないなと思い、とにかく撮影現場で一緒に過ごす郁子を大事にしようということを念頭に置きました。それが自分を犠牲にしてまで郁子を大事にする浩次に繋がるのかなと思った」と役へのアプローチを語った。
実際演じた浩次について「こんな風に人に甘えられて、許されて……しかも好かれるというのは、人として憧れがある」と語ると、堀田は「毎熊さんが浩次として現場にいてくれたので、安心して寄りかかることができました」と信頼をにじませていた。
また作品タイトルにちなんで「やめたくてもやめられないこと」について聞かれた毎熊は「いっぱいありすぎる」と苦笑いを浮かべつつ「僕は音楽が好きなのですが、レコードショップに入りびたりで」と回答。最近レコードプレイヤーをもらったそうで「ここに手を出したら終わりだと自主規制していたのですが、気がつくとレコード屋さんに行って探しているんです」と癖になってしまっていることを明かしていた。
約1か月半の撮影。毎熊は「とてもいい現場で、浩次としてお芝居していて愛おしい気持ちになりました」と振り返り、「その雰囲気が映像に残っていると思います。作品としてはラブコメというジャンルになるのかもしれませんが、爽やかで小さな愛を大切にしている心温まるドラマになっています」とアピールしていた。(磯部正和)