【今夜】日本アカデミー賞、最優秀賞に輝くのは?
第47回日本アカデミー賞
第47回日本アカデミー賞(2024)授賞式が8日、グランドプリンスホテル新高輪にて開催され、よる9時より日本テレビ系で放送される。先日発表された優秀賞では『ゴジラ-1.0』が最多12部門で受賞したが、果たして最優秀賞の行方は?
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1978年から始まり、今年で47回を迎える日本アカデミー賞は、日本映画の振興に寄与することを目的とした日本アカデミー賞協会主催の映画の祭典。今回は2023年1月1日から12月31日までに公開され、選考基準を満たした作品(日本映画148作品、外国映画221作品)に対して3,950名の日本アカデミー賞協会会員による投票が行われ、各部門の優秀賞と新人俳優賞が決まった。最優秀賞は、先に決定した15部門の優秀賞受賞者と受賞作品を対象に、協会員全員が最終投票を行う。
本場アメリカの第96回アカデミー賞(授賞式は日本時間11日)で、日本映画で初めて視覚効果賞にノミネートされた『ゴジラ-1.0』は、優秀作品賞をはじめ、山崎貴の優秀監督賞と優秀脚本賞、神木隆之介の優秀主演男優賞、浜辺美波の優秀主演女優賞、安藤サクラの優秀助演女優賞など、最多となる12部門で優秀賞を受賞。勢いそのままに、最優秀賞も席巻するのか?
役所広司が第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞に輝き、第96回アカデミー賞では日本代表として国際長編映画賞にノミネートされている『PERFECT DAYS』は、優秀作品賞、ヴィム・ヴェンダースの優秀監督賞、役所の優秀主演男優賞を受賞。公共トイレの清掃員を演じ、セリフではなく表情で喜怒哀楽を表現し切った役所が最優秀賞を手にするのか、注目だ。
『ゴジラ-1.0』『PERFECT DAYS』以外に優秀作品賞に選ばれたのは、是枝裕和が監督、坂元裕二が脚本、坂本龍一さんが音楽を手掛け、第76回カンヌ国際映画祭で脚本賞とクィア・パルム賞を受賞した『怪物』、巨匠・山田洋次の90本目の監督作で吉永小百合が主演を務めた『こんにちは、母さん』、関東大震災直後に起きた実際の虐殺事件をテーマにした森達也監督作『福田村事件』と、バラエティー豊かな顔ぶれがそろった。
優秀主演男優賞は神木と役所のほか、『シャイロックの子供たち』 で銀行員にふんした阿部サダヲ、『エゴイスト』でゲイの男性を情感たっぷりに演じた鈴木亮平、『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』で特攻隊員を熱演した水上恒司が名を連ねる。
優秀主演女優賞は浜辺と吉永のほか、『リボルバー・リリー』で美しき元スパイにふんした綾瀬はるか、『怪物』で息子に寄り添うシングルマザーを好演した安藤サクラ、『市子』で過酷な宿命を背負った女性を力演した杉咲花が受賞した。
各部門で最優秀賞の栄冠を手にするのは果たして誰なのか? 授賞式の司会は、昨年『ケイコ 目を澄ませて』で最優秀主演女優賞を受賞した岸井ゆきのと、第43回より連続5回目となる羽鳥慎一が務める。(編集部・小松芙未)