杉咲花主演『朽ちないサクラ』、萩原利久ら新キャスト&キャラビジュアル公開!
「孤狼の血」シリーズなどの作家・柚月裕子の小説を、杉咲花主演で実写化した映画『朽ちないサクラ』(6月21日公開)の主要キャストとして、萩原利久、豊原功補、安田顕が新たに発表され、キャラクタービジュアルが公開された。
原作「朽ちないサクラ」は、続編の「月下のサクラ」と合わせて累計27万部を刊行する人気シリーズ。県警の広報職員という本来は捜査する立場にないヒロインが、親友の変死事件の謎を独自に調査し、事件の真相と、次第に浮かび上がる公安警察の存在に迫っていく。『帰ってきた あぶない刑事』(5月24日公開)の監督に抜てきされ、注目の原廣利監督の長編2作目となる。
萩原が演じるのは、杉咲演じる主人公・森口泉のバディ的存在となる年下同期の磯川俊一。泉への好意を胸に秘めつつ、泉の調査を献身的にサポートする好青年を演じる。豊原は一連の事件を捜査する県警捜査一課の梶山浩介を、泉の上司で元公安の富樫俊幸を安田が演じ、2人のベテラン俳優の迫真の演技によって、静の富樫と動の梶山というコントラストを生み出している。
また、主要キャストの発表と合わせて公開されたキャラクタービジュアルは、一連の事件のキーワードとなる美しい満開の“サクラ”の中で不穏な表情で佇み、心の葛藤と後悔の念を感じさせるキャッチコピーが添えられているというもの。杉咲演じる泉は「信じてあげられなかった」、萩原演じる磯川は「大切な人を巻き込んでしまった」、豊原演じる梶山は「染みついた思想は、そう簡単には拭えはしない」、安田演じる富樫は「許される日がくるとは、思っていない」と、それぞれのキーワードがストーリー展開に大事な意味を持ち合わせている。
さらに、特報映像も公開。「警察内部の闇を炙り出す、サスペンスミステリー」というナレーションで始まり、水に落とされた被害者、テロと思われる騒然とした事件現場に立ちすくむ男性の後ろ姿、頭を水に叩き込むマントを被った人物など、いくつもの事件と大きな闇の存在を感じさせる映像とともに、事件の真相に迫れば迫るほど翻弄されていく登場人物たちの切迫し、感情がかき乱される様が映し出されていく。ラストの「真相の先にある答えとは」というナレーション、そして満開の桜が余韻を残す、本編への期待がふくらむ映像となっている。(高橋理久)
萩原、豊原、安田、原監督のコメント全文は以下の通り。
萩原利久(磯川俊一 役)
磯川俊一役を演じました萩原利久です。
今回作品を通じて、モノや景色、起こる1つ1つの出来事に対して、当事者なのか部外者なのか、はたまた環境なのか立場なのか、主観客観、人間社会において様々な視点を感じました。自分自身も演じた当時と今とでは全く異なる見え方に変化していることもあるかもしれません。でも、自分なりに向き合った現場で演者として身体で感じた緊張や刺激は鮮明に残っています。素晴らしい経験をさせてもらい、今もいき続けています。
1人でも多くの方に観ていただけたら嬉しいです。
豊原功補(梶山浩介 役)
個々において大切にする思いと組織の論理。誰もが一個人であるはずが一体どこから権力と同化し真実を濁らせてしまうのか。人間の営みと社会の構造、つねに私の心にも横たわる深い問いがこの物語に描かれています。
私が演じた梶山という男もまた警察という大きな組織の一員でありますが、このひとりの人間が生きる矜持と生きる問いを共に感じ、胸に携えて撮影に臨んだつもりです。
本当のことはいつも見えづらくて、本当の言葉はいつも喉に詰まってしまいそうになるけれど、それでもしっかりとまっすぐな瞳でいることの強さを心に残してもらえたらと願っています。
安田顕(富樫俊幸 役)
試写でこの映画を拝見したとき、その面白さに唸りました。
登場人物の入り乱れる感情、秘める思惑、そして抱く決意。
様々な表情が垣間見える作品です。
これらの点が線となったとき、皆様の目に見えるもの・胸に届くものは異なるかと思います。その一方で、どのように届くのかが興味深いほど、この作品の受け取り方には数えきれない色があると感じています。
原作・脚本・演出・出演者の皆様、何拍子も揃った臨場感を十分に味わえる仕上がり。
原監督の手腕に脱帽です。
是非、劇場でご覧ください。
原廣利(監督)
原作を最初に読んだ時に感じた見えない不穏な「空気」「匂い」がとても印象的でした。
春の「サクラ」を魅せる事で登場人物たちに纏わる「空気」と「匂い」を感じて欲しいと思い全力で撮影しました。
それぞれの「正義」が交錯する時に、物語は大きく動き出します。
今回情報解禁になった、安田顕さん、萩原利久さん、豊原功補さんのそれぞれが目にする「正義」にもご注目下さい。
杉咲花さんを筆頭に素晴らしい俳優部、スタッフと共に「朽ちないサクラ」を創り上げられた事を本当に誇りに思います。