「不適切にもほどがある！」ゆずる、命がけのミュージカルに反響　市郎のツッコミにネット反応

　宮藤官九郎が脚本を手がける、阿部サダヲ主演のTBS系金曜ドラマ「不適切にもほどがある！」（毎週金曜よる10:00～）の第9話「分類しなきゃダメですか？」が22日に放送。令和でパワハラを訴えられて落ち込む一人娘・渚（仲里依紗）を守ろうとする、父・ゆずる（古田新太）の決死の行動が描かれた。（ネタバレあり。以下、第9話までの展開に触れています）

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　本作は、2024年にタイムスリップしてしまった、1986年に暮らす昭和オヤジ・小川市郎（阿部）が、過去と現在を行き来しながら、コンプライアンス無視の「不適切」発言で停滞する令和の空気をかき回すコメディー。

　第9話では、社内報のインタビューを受けた、令和のテレビ局でプロデューサーを務める市郎の孫・渚の発言を、自分に対するアウティングかつマタハラだと訴える後輩・杉山ひろ美（円井わん）が、市郎の元に相談にやって来る。秋津（磯村勇斗）も交えて市郎から話を聞いた渚は、特定の誰かについて話したわけではないとショック。さらに、妊活中の杉山を気遣った発言がパワハラだと捉えられ、さらなる問題へと発展する展開が描かれた。

　妊活で思うような結果が出ずに思い詰めていた杉山には、子育てをしながら仕事をする渚が、全てをかなえた成功者に見えていた。さらに、そんな渚が良かれと思って発したある言葉がきっかけとなり、杉山はメンタル不調で休職することに。渚も発言を問題視され、休職を言い渡されてしまう。

　心配をかけないよう、父親のゆずるには育児休暇と偽り、親子水入らずの時間をすごす渚。しかし、ゴミ捨てのルールを守らないご近所に注意をしたことがきっかけで、どこから話が漏れたのか「そんな上から言わなくてもいいじゃないですか？」「そんなだからパワハラで訴えられるんですよ」と言われてしまう。

　その瞬間、ゆずるが現れ「娘はパワハラなんかしてない、絶対にしてない。もし仮に、万が一、ワンチャンそうだったとしても、俺にとっては、たった一人の大事な娘だ」「ほんの一部分だけ見て、切り取り、パワハラだなんて決めつけるな」「俺の娘を社会の基準で分類するな」と猛反論。心臓を悪くしているのにもかかわらず、ミュージカルでも思いを訴えた。

　倒れても再び立ち上がり、自分で呼んだ救急車に運ばれた後も「俺の娘を悪く言うな！」と肩にかけられたガウンをはねのけて歌い続けるゆずるの姿に、市郎は「ゆずるくん、ジェームス・ブラウンみたいになってる！」と突っ込み。そのセリフの通り、ジェームス・ブラウンのマントショーを彷彿させる演出に、Xでは「なるほどそれでガウンを、、」など反応する視聴者も。娘を思うゆずるの思いと、終わったと思いきや続くミュージカルシーンは、視聴者にも感動と笑いを届けたようで、Xには「かっこいいお父さんだ」「ゆずる無理しすぎwww」「ゆずるくん元気だな」などの声があがっていた。（西村重人）