町田啓太“父”橋爪淳が「もう大好き」 「光る君へ」初共演に喜び爆発
吉高由里子が紫式部(まひろ)役で主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)で藤原道長(柄本佑)、藤原斉信(金田哲)、藤原行成(渡辺大知)ら“平安のF4”の一人として人気を博す、町田啓太演じる藤原公任(ふじわらのきんとう)。公任は関白・藤原頼忠(ふじわらのよりただ/橋爪淳)の息子だがこれまで共演シーンがなく、24日放送・第12回で初めて実現。公式Xで公開されたインタビュー動画「君かたり」内で、町田は「目が合うだけでちょっとそらせないというか、自分のダメなところを全部見透かされている菩薩みたいなオーラがちょっとあるなぁなんて思ってしまって」と喜びを爆発させている。
藤原道長の父で右大臣の兼家(段田安則)は先帝・花山天皇(本郷奏多)を退位させる謀略を成功させ、孫の一条天皇(高木波瑠)が即位。摂政となったのちは道隆(井浦新)、道兼(玉置玲央)、道長ら息子たちを露骨に出世させ、権力を思いのままにしていった。第12回では、公任がやる気を出している道長に驚くと同時に危機を感じ、父・頼忠に「道長までやる気を出しているということは、摂政家がすべてを意のままにせんとしようとしている証」と打ち明ける場面があった。
これまで頼忠と公任のシーンが描かれることがなかったが、公任にとって頼忠はどんな存在なのか。町田自身も「関白の息子であるとか、すごく育ちがいいから絶対に出世街道だっていうのはずっと言われているですけれども第12回まで父とのシーンが一回もなかったので(笑)、ここで初めて視聴者の方は「あ!親子だったんだ」っていう方もたくさんいるんじゃないかなと思うんですけど」と前置きしつつ、二人の関係に「でも公任にとってはすごく特別な存在といいますか、父は周りからいろいろ優しすぎるがゆえに何か言われたりすることがすごく多いんだと思うんですね。なんですけど公任はすごく尊敬しているというかやっぱり仕事はすごくできる人だし、たぶんとても愛情深い人だと思うし、公任もその愛情を受けて育っていると思うので、人から父がどう見られているかなんて特に関係がないというか。そういうところはあったんだろうなと思うぐらい、自慢のというか尊敬している父だったんじゃないかなと思います」と想像を巡らせる。
兼家の権力に危機感を募らせる公任だが、頼忠は「内裏に出仕することをやめる」と引退を告げ、公任にさらなる衝撃を与える。町田はようやく共演がかなった橋爪の印象を「実際に橋爪(淳)さんと初めてシーンをやらせてもらったんですけど、やっぱり持っている雰囲気が本当に美しいぐらい優しいのでもう大好きですね」と嬉々として語る。
「目が合うだけでなんかちょっとそらせないというか、自分のダメなところを全部見透かされている菩薩みたいなオーラがちょっとあるなぁなんて思ってしまって、だからこそ橋爪さんが演じられているとくるものがすごくありますし、出世出世っていう欲望にまみれたところを描いていたりもするじゃないですか。だけど父はそういうところだけではなくて、出世だけが人生じゃないっていうのを公任に託してくれたのかなっていう感じはすごくして、僕もすごく大好きなシーンになりました。本当にご一緒させてもらえてうれしかったです」と自身の解釈を交えつつ、橋爪との共演の喜びをあらわにした。(編集部・石井百合子)