『オッペンハイマー』ノーラン監督、次回作候補が判明 カルトSFドラマのリメイクか
映画『オッペンハイマー』(全国公開中)でアカデミー賞監督賞を初受賞したクリストファー・ノーラン監督。長編デビュー作『フォロウィング』(1998)から2年~3年ごとに新作を発表しているノーラン監督の、『オッペンハイマー』に続く次回作候補が早くも判明した。
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Varietyの情報筋によると、次回作候補は1967年から1968年にかけて放送され、カルト的人気を博したイギリスのスパイ・スリラー風SFドラマ「プリズナーNo.6」のリメイク企画だという。人々がナンバーで呼ばれる“村”を舞台に、ナンバー6と名付けられた一人の男(パトリック・マクグーハン)が、自らの自由と世界を取り巻く陰謀を暴くために戦う作品で、2009年にはアメリカでドラマリメイクされている。
ノーラン監督は、『インセプション』(2010)発表前の2009年に一度「プリズナーNo.6」の映画化企画に取り組んでいたが、その時は実現せずに終わっている。ノーラン監督は、間もなく次回作の脚本執筆作業に入るとも報じられている。
次回作の配給先候補は、『オッペンハイマー』でタッグを組んだユニバーサルと、かつてノーラン監督と蜜月関係にあったワーナーの名前が浮上している。ワーナーはコロナ禍の2020年12月、翌年アメリカ公開される新作映画を全て劇場公開と同時に「HBO Max」で配信すると突如発表し、劇場公開を重視するノーラン監督を怒らせてしまった。ワーナーの共同CEOであるマイケル・デ・ルカとパム・アブディは2023年、「われわれはノーランが戻ってくることを願っています。そしてその可能性はあると思います」とノーラン監督との関係修復を望んでいるとVarietyで明かしている。(編集部・倉本拓弥)