松田龍平、ドラマ「舟を編む」にサプライズ出演 馬締役・野田洋次郎との縁から実現
俳優の松田龍平が、NHK BS で7日に放送された連続ドラマ「舟を編む ~私、辞書つくります~」(毎週日曜よる10時~10時49分・全10回)の第8話に出演した。
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「舟を編む」は、出版社を舞台に、新しい辞書「大渡海」の編さんに携わる辞書編集部の面々が織り成す人間模様を描いた作品。今回の連続ドラマでは、原作の主人公にあたる馬締(野田洋次郎)ではなく、新たに辞書編集部に配属される社員・岸辺みどり(池田エライザ)の視点で物語が進行する。松田は、10年前に公開された映画版『舟を編む』(2014)で馬締を演じていた。
事前告知のないサプライズ出演となった松田が演じたのは、「大渡海」デジタル版の開発者役。「~けど」という語尾と共に繰り出すジョークで、野田が演じる馬締と西岡(向井理)を翻弄した。
松田と野田は、お互いに親友であることを公言する仲。今回は、野田のドラマへの思いを聞いた松田が、二人の親交と映画版で馬締を演じた縁から出演を希望したということだったが、撮影現場では、野田が「(松田が)出たいと言った」、松田が「(野田が)出てほしいと言った」と譲らず、周囲に笑いを巻き起こし、仲の良さを見せていたという。
第8話は、デジタルとのセット販売が決まった「大渡海」の編集作業も大詰めとなり、みどりは馬締に、歴代の編集者や松本先生(柴田恭兵)が集め続ける100万枚の用例採集カードが眠る資料室を案内され、その重みを実感する。宮本(矢本悠馬)と“究極の紙”作りに試行錯誤しながら2年の歳月が流れ、刊行はいよいよ来年2020年。最後の抄造テストをむかえる中、みどりがある重大な問題に気づく展開が描かれた。(編集部・入倉功一)