辻村深月『傲慢と善良』映画化、9月27日公開!キャストの顔が見えないビジュアル公開
直木賞作家・辻村深月の累計発行部数90万部を突破する小説を実写映画化する『傲慢と善良』が9月27日より公開されることが12日、配給のアスミック・エースより発表された。マッチングアプリで出会い婚約した男女を描く恋愛ミステリーで、スタッフやキャストは未発表。顔がはっきりと見えないキャストを収めたビジュアルも公開された。
原作は『朝が来る』(2020)、『ハケンアニメ!』(2022)など映画化が相次ぎ、本屋大賞受賞作『かがみの孤城』が2022年にアニメ映画化された辻村の同名小説。現代に生きる人々のリアルな恋愛観や価値観を描いた同小説は2019年に単行本が発売されると20代、30代を中心に反響を呼び、第7回ブクログ大賞(※本好きが本当におもしろい本を決める書籍大賞)の小説部門大賞を受賞した。
主人公の架と真実はマッチングアプリで出会い婚約するも、その直後に真実が突然失踪。架が彼女を探すうちに知りたくなかった過去と嘘が明かされていき、最後に一生に一度の選択にたどりつくまでを追う。
原作者の辻村は映画化に「『傲慢と善良』を書いて数年、今も届く読者の皆さんの感想の声の切実さ、多様さに驚いています。 それはおそらく、この小説の誰か・何かに皆さんが「自分」を見てくれているからなのでしょう。 映画化を通じ、より多く深く、皆さんの心に刺さるものがあることを願っています」とコメントを寄せた。
公開されたビジュアルは、架と真実らしき人物が窓辺から夜の街を眺める姿を捉えている。(石川友里恵)