『デデデデ』門出とおんたんの喧嘩シーン公開 幾田りら&あの、“小学生の声”で同時収録
浅野いにおの人気漫画を2部作構成でアニメーション映画化した『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章』から、主人公・小山門出(声:幾田りら)と“おんたん”こと中川凰蘭(声:あの)の喧嘩シーンを切り取った本編映像が公開された。
【動画】幾田りら&あの、“小学生の声”で収録!門出&おんたんの喧嘩シーン
突如襲来した巨大な宇宙船(=母艦)が日常へと溶け込んでいる世界を舞台に、女子高生ライフを謳歌する門出やおんたんの姿を描いた本作。小学生からの大親友である二人は、出会った当初は性格が異なり、気の弱いおんたんはクラスの女子たちに逆らえず泣いてばかり、都心から転校してきた門出はクラスの男子からいじめられていた。ある日、塾の夏合宿で偶然一緒になった二人は、夜の海辺で助けた“侵略者”から受け取った特殊な道具を使い、困っている人たちを助ける活動を始める。しかし、門出は自分の信じる正義感が強すぎるあまり、次第に行き過ぎた行動が目立つようになっていく。
公開されたのは、そんな小学生時代の門出とおんたんが、取っ組み合いになって喧嘩をするシーン。門出は、世の中を良くするためなら不要な人間を消すと宣言する。対しておんたんは、自分も門出がいじめられているのを黙って見ていた悪い人であると主張。自分も消えるべきだと訴えながら「そんなことしたら、世界から人がいなくなっちゃうけど!?」と迫るが、門出は「じゃあいなくなればいい、人間なんて」と冷たく吐き捨てる。絶句するおんたんに「でもね、おんたんだけは助けてあげる。私はあなたの絶対なの」と笑いかける。門出の発言に対して正気じゃないと感じたおんたんは、咄嗟に彼女の頬にビンタをくらわせると、激情にかられたまま言い争う。
映画は、シリーズ構成と脚本を担当した吉田玲子の提案により、原作の後半部分で登場する「小学生編」を前に持ってくる大胆な構成が採用され、門出とおんたんの物語であることがより明確になっている。また、本編の喧嘩シーンは黒川智之アニメーションディレクターの希望で、幾田とあのが一緒に収録しており、黒川は「“小学生の声で演じる喧嘩”というハードルの高いお芝居でしたが、お二人の情熱と気合いがテストの時から完璧で、本当に素晴らしいシーンになりました」と2人の演技を絶賛している。(編集部・倉本拓弥)
『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章』は全国公開中(後章は5月24日公開)