島崎信長『劇場版ブルーロック』は玲王の感情が揺れ動くところがいい 内田雄馬に「本当にいい芝居してる」
声優の島崎信長(※崎は「たつさき」)が20日、都内で行われた『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』(公開中)公開記念舞台あいさつ付き上映会に出席し、本作の見どころシーンなどを明かした。
原作コミックス累計発行部数が3,000万部を突破し、2022年にテレビアニメが放送され大人気を博した「ブルーロック」。 “ブルーロック(青い監獄)”に集められた300人の高校生 FW(フォワード)たちが、世界一のエゴイストストライカーを目指して己のサッカー生命とゴールをかけて挑む。映画版は「ブルーロック -EPISODE 凪-」を原作に、桁外れのサッカーセンスを持つもう一人の主人公・凪誠士郎(声:島崎)の視点で描かれる。イベントには島崎のほか内田雄馬、浦和希も登壇した。
公開後の反響について問われると、凪の親友・御影玲王の声を担当する内田は「すごい作品だなって実感するできことが最近ありました。母が面白かったって言ってました」と家族のエピソードを紹介。「珍しく早い時間に『今から見に行きます』って連絡がありました。最近ダダハマりしたみたいです。『ブルーロック』の沼から抜け出せないようです」と嬉しそうに話し、これに島崎も「お母さん、誰推しなんだろうね」と興味津々。
テレビシリーズの主人公で凪を覚醒させるきっかけのキーパーソン・潔世一役の浦も反響を感じた瞬間があったといい、「昨日の夜、電車で帰っていると、すぐそばの男女3人組の大学生が『ブルーロックの劇場版始まったね』って話しはじめて、最初ドッキリかと思いました」と回顧。「改めて『ブルーロック』がみんなに愛してもらっているんだなっていうのが伝わった瞬間でした」と感慨深げに述べると、島崎も「そういえば似たようなことがあった」と続け、「公開前にうちのウォーターサーバーの点検に来たおじさんも帰り際に『今度、息子と見に行きます』って」と振り返った。
劇中の好きなセリフが話題に上がると、島崎は自身が演じた凪誠士郎の「はじめまして日本」を挙げ「自分を鼓舞するのにいい言葉だなって。例えばピアノの発表会とかさ。心の中でこれを呟いて出て行ったらいつもより堂々とできる気がしません? 2回目、3回目でも『また新しい俺だよ』って意味で何回でも使える。部活とかでもぜひ使ってほしいです」と呼びかける。
島崎は映画の「いいポイント」にも言及。「凪と玲王の二人の関係が輝く時は、玲王が辛い時。だからこそ玲王が苦しんでいる時はなぜかグッとくる」と言い、「最高の二人だけど酷いところもあるのが良くて、『ブルーロック』という場所がなかったら、もっとうまくいった関係かもしれないと考えるんです。玲王の感情が揺れ動くところが良いです。本当にいい芝居してるね」と内田を振り返って演技を称えていた。(取材・文:名鹿祥史)