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石原さとみ「今の自分を壊したい」 吉田恵輔作品への愛を爆発

石原さとみ
石原さとみ

 女優の石原さとみが26日よりオープンする新映画館「ローソン・ユナイテッドシネマ STYLE-S みなとみらい」のオープニングテープカットセレモニー、並びにオープニング記念作品となる主演映画『ミッシング』(5月17日公開)の舞台挨拶特別試写会に登壇。本作のメガホンをとる吉田恵輔(※吉は「つちよし」)監督作品の魅力を語った。

【画像】新作映画で激変の石原さとみ

 石原が2022年の出産後、1年9か月ぶりの芝居に臨んだ本作は、石原演じる失踪した幼い娘を捜す母・沙織里の試練を通して、SNS上での誹謗中傷、視聴率を得たいために真実を見失うマスメディアなど、現代の闇が浮かび上がっていくヒューマンドラマ。『ヒメアノ~ル』(2016)、『空白』(2021)などの吉田恵輔監督が石原と初タッグを組んだ。

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 本作が「わたしにとって宝物のような作品」だという石原。女優として危機を感じていた時に吉田作品と出会い、「このままじゃいけないというのをずっと感じていて、変わりたい、自分の伸びしろを信じたいと思っていました。自分にはもっとできることがあるんじゃないかな、わたし自身が知らないところに行ってみたいと思う中、今の自分を壊したいと思うようになった」と当時の心境を吐露。

 その後、吉田監督に対して「この人なら私を変えてくれる」と確信し、自ら行動を起こしコンタクトを取った。「作品に出たいですってお願いした時は『ちょっと石原さんはイメージわかないな』って。でもその後、吉田監督の作品に出ることが決まった時は本当に嬉しかったです。台本を読んだ時に、誰が演じるかもまだ決まっていないその役を、ギャンブルのようにわたしにオファーしてくださった吉田監督の勇気、挑戦が本当に嬉しかった。だからこそ自分にできるだろうかという不安もありました」と喜びとプレッシャーが同時にわいたことを振り返る。

 その吉田作品の魅力について聞かれると、石原は「音もそうですけど、においが伝わってくるような、ドキュメンタリーを見ている感覚にさせられるところだと思います」と話す。「主人公が主人公としてフォーカスされていないところがすごく好きなんです。映画は主人公にフォーカスが当たるので、他の人のことが消されていることがよくあるんですけど、そうじゃないよって。あなただけが世界の中心じゃないよっていうメッセージを監督の作品から強く感じるんです」と紹介。

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 石原は「自分が悲しんで苦しんでいても、同じ時刻に、違うことにエネルギーを使って、怒っていたり悲しんでいたりする人たちがいる。人には人の時間軸がある。それこそがリアリティだなと感じるんです。吉田作品のそういう部分がすごく好きです」と作品への愛を爆発させていた。

 新映画館「ローソン・ユナイテッドシネマ STYLE-S みなとみらい」は、フィンランド発の没入音響体験システム「FLEXOUND Augmented Ausdio」を全12スクリーン、全1050席に導入。「音と振動」を発生させるスピーカーが内蔵された椅子を使用し、椅子の枕や背部から体全体で音を感じることができ、さまざまなジャンルにおいて臨場感のある映像体験が可能となる。(取材・文:名鹿祥史)

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