吹石一恵、9年ぶりドラマ出演 「アンチヒーロー」“写真のみ”サプライズ登場に反響多数
俳優の吹石一恵が、TBS系の日曜劇場「アンチヒーロー」(毎週日曜夜9時~)に出演していることが9日、同局より発表された。9年ぶりのドラマ出演となる吹石は、5日に放送された第4話に“写真のみ”で登場。事前情報なしでのサプライズ演出に、視聴者から多くの反響が寄せられており、プロデューサーの飯田和孝は「第4話は写真だけでの出演でしたので、後ほど改めて出演情報を発表できればと思っていたのですが、反響と問い合わせにお応えして、吹石一恵さんの出演を発表させていただきます」とコメントを寄せた。
「アンチヒーロー」は、殺人犯をも無罪にしてしまう“アンチ”な弁護士・明墨正樹(長谷川博己)を演じ、「正義の反対は、本当に悪なのだろうか……?」を視聴者に問いかけるパラドックスエンターテインメント。劇中に散りばめられた伏線に関する考察がSNSで白熱し、Xでは毎話放送後にトレンド入りするなど話題になっている。
吹石が演じるのは、桃瀬礼子(ももせ・れいこ)という女性。第2話のラスト、明墨が「REIKO MOMOSE」と名前が刻まれた墓の前で涙を流しており、放送当時「モモセレイコは誰だ!?」と考察する視聴者が続出した。第4話では、保護犬施設の掲示板に貼ってある古い写真に、紗耶(近藤華)の幼少期の姿が写っており、その隣で「ももせ」という名札をつけた女性が微笑んでいた。
桃瀬役の吹石は、「9年ぶりにお芝居の現場に立たせていただきました。久しぶりの現場は、作品に携わるみなさんが『アンチヒーロー』を唯一無二、かつ最高のドラマにするんだ! という情熱に溢れていました。そして、その情熱に触れさせていただき『やっぱり現場っていいな』と改めて感じることができました。本作品に参加できたこと、心より感謝いたします」とコメント。「先の読めない、強く引き込まれるストーリー展開。そんな魅力的な世界に、どう存在できたか。撮影を終えた今も少しの不安を感じながら、毎週のオンエアを楽しんでいます」と続けた。
11年前に放送された日曜劇場「とんび」で吹石とタッグを組んだ飯田プロデューサーは、「“The 昭和な不適切親父”に『年上コブ付きシングルマザー』と憎まれ口を叩かれながらも強い意思を持って立ち向かっていく、吹石さん演じる由美さんの姿が脳裏に焼き付いていて、『アンチヒーロー』の物語を作る中で、吹石さんに是非今回の役を演じてもらいたいと思っていました」と吹石の起用について言及。「桃瀬礼子は、強くて、優しくて、儚くて、愛と責任感に満ちた女性です。現場では吹石さん演じる桃瀬が、凛として明墨の前に立っていました。明墨にどのように影響しているのか、物語にどんなエッセンスを加えるのか、今後の登場を、動く桃瀬を楽しみにしてください! 緋山の事件から、全ては繋がっています。ということは第5話でもしかして再び緋山も……?」と明墨が無罪にした緋山啓太(岩田剛典)について意味深な発言も残している。(編集部・倉本拓弥)