Aぇ! group佐野晶哉、58歳差の平泉成と「メル友です」
アイドルグループ・Aぇ! groupの佐野晶哉が23日、都内で行われた映画『明日を綴る写真館』(6月7日公開)の完成披露舞台挨拶に主演の平泉成と出席。58の年齢差がありながらも平泉と仲が良かったと明かし、「薔薇園の写真を送ってもらったり、メールをやり取りする中です。メル友です」と撮影を振り返って客席を和ませた。
あるた梨沙の漫画を実写映画化した本作は、さびれた写真館を営む無口なカメラマン・鮫島(平泉)と、彼の写真に心を奪われ弟子入りした若手カメラマン・太一(佐野)が、互いに影響を与え合いながら成長するさまを描く。イベントには平泉、佐野のほか佐藤浩市、市毛良枝、秋山純監督も登壇。この日は参加しなかった出演者の黒木瞳からのメッセージも紹介された。
キャリア60年にして本作が初の映画主演作となる平泉。ステージに上がると「感無量です。昔から継続は力なりと言いますが、(今年)80歳で主演をやらせてもらえて夢のようです」と感激をあらわにした。そんなベテランの平泉との共演について、佐野は「僕は勝手に成さんの孫だと思っています」「現場から仲良くさせてもらいました。成さんが現場に入るだけで皆さんの肩の荷が降りるような愛に溢れた現場で、だからこそこんな素敵な作品が出来上がったのだと思います」としみじみ話す。
佐野は本作で若手カメラマンの太一を演じており、「最初の方の太一と、成長してからの太一は両方とも僕の中にあるもの。それをどうグラデーション化していくかを考えました」と役づくりについても熱っぽくこだわりを語った。
そんな佐野の演技を平泉は「素敵でした。豊かな感性があります。こういうところに立っている時も自然に普通に立っている。素直で柔らかい」と称え、「俳優として、柔らかさはすごく大事。佐野くんはいいなって思いました。よく見ると可愛いし、藤沢周平かなんかの時代劇をやったら面白いと思った」とも。佐野も「時代劇、やってみたいです!」と意欲を見せた。
2022年に公開された『20歳のソウル』で佐野と作品を共にした佐藤は、「一緒にやるのは2本目。今回の彼の役は自分の置き場所、立ち位置含め意外と難しい役だったと思いますが、彼の浮遊感と合致したところを興味深く見ることができました」と絶賛。対して佐野は「前回の時に『佐野、もっと芝居したほうがいいぞ』って声をかけてもらえてそれが自信に繋がっています」と話す。
また佐野はグループの曲を作詞作曲した経験があることを明かしつつ、「浩市さんの曲を作曲したい」とも。「以前、浩市さんに『俺の曲書いてくれや』って言ってもらえたことがあったんです。それが嬉しくて」と佐藤との思い出を紹介。市毛も佐野に惹かれるものがあったようで、「成さんを見る目がキラキラしていました。黙ってふっとしているニュアンスから語りかけてくる姿が、かっこいいなって思いました。成さん世代の色気と佐野さん世代の色気が両方見れてすごく幸せでした」と目を輝かせていた。(取材・文:名鹿祥史)