竹内涼真「龍が如く」桐生一馬役への燃えたぎる思い吐露
Amazon Original ドラマ「龍が如く~Beyond the Game~」の世界配信決定記者会見が4日に目黒のホテル雅叙園東京で行われ、竹内涼真と武正晴監督が出席、本作への意気込みを語った。
本作は、2005年の発売開始以来、多くのシリーズ作品が制作されたセガの大ヒットゲームシリーズ「龍が如く」をもとに、オリジナル脚本で描くクライムアクション。監督は、Netflixオリジナルシリーズ「全裸監督」の武正晴。義理人情に厚い“伝説の極道”桐生一馬に竹内がふんする。
ゲームと同じく実在の歓楽街をモチーフに作られた神室町(かむろちょう)を舞台に、“堂島の龍”と呼ばれる主人公・桐生一馬の成長物語となる本作。1995年と2005年の二つの時間軸を交差させながら、桐生と幼なじみたちそれぞれの人生をエモーショナルに描く。英題は「Like a Dragon: Yakuza」で、全6話のドラマシリーズとなる。
着物姿でステージに立った竹内は、「これは僕の自前なんですよ。“ギャラリー唯一無二”というブランドの着物です。生地にひと目ぼれしたんですが、着る機会がなかった。でも今日ちょうど、この会見があるということで、桐生のイメージにも合うので着させていただきました」と語るなど気合十分。
竹内演じる桐生一馬は、けんかでは右に出るものはおらず、義理人情に厚く、強く、正義感あふれる男。養護施設でともに育った家族同様の幼なじみたちを守るため、あることをきっかけに極道の世界に身を置くことになる伝説のキャラクターを演じることになり、「素直に言うとビックリしました。もちろん桐生一馬は知っていましたし、どうして僕を選んでいただいたんだろうという意味を考えていたんですが、多くの人が『龍が如く』は好きな作品なので、その桐生一馬を演じるにあたって覚悟を決めないといけないと思いましたし、命をかけて臨まないとこの作品は成立しないんじゃないかという重圧や使命感。そして本気でぶつかろうという、燃えたぎるものが湧き上がってきました」と正直な思いを吐露。
さらに「桐生一馬は桐生一馬なんですけど、自分でもあるんですよね」と切り出した竹内は「撮影期間の半年間は桐生一馬になっていましたし、桐生一馬を役として切り離すことができないくらい近いところにいました。身体づくりもそう、衣装だったり、メークだったり、(1995年と2005年という)10年のコントラストを描くときにビジュアルも変えなきゃいけないということで、ものすごく話し合いもしました。演じたという感覚よりは、キャストとも家族のように過ごしていたので、その瞬間にしかできない自分自身だった」と振り返った。
そしてその思いは武監督も同じだったようだ。「ある程度の水準のものをつくらなければ通用しないと思っていた。とにかくいい俳優と、いいスタッフを集めなくてはと。それでしか勝負できない」という思いで挑んでいたとのことで、「キャスティングの時に、誰がいいですかと聞かれて、まず浮かんだのが竹内涼真。なぜかといえば、まず大きい。今日の着物もそうですけど、存在感がある人というのは必要でした。さらに背中を映すということで、人間の面積の中で特に大きいのが背中。身体を鍛えることをよく知っている人だと思ったんですね。そこを信頼したいなと思いました」とコメント。その身体づくりは、スタッフも「竹内さん、ヤバくないですか!?」と驚くほどに鍛え上げられていたという。
竹内にとって、武監督との仕事は特別な思いがあったという。「人生ではじめて(撮影)現場に立ったのが11年前、武さんの現場でした。それは2秒くらいで、主役の方に紙を渡すだけのシーンだったんですけど、そこから10年ほどたって武さんにお会いしました。作品ができるのは感慨深かったし、新たなスタートだと思った」と感慨深い様子だった。
さらに世界240カ国で配信されるということに関しても特別な思いがあるようだ。「僕は俳優をはじめた時から世界を意識していましたし、その気持ちは今でも変わっていません。僕は日本の本当にクリエーティブな、すばらしい方たちと一緒に作品をつくりたいですが、それと同時に自分の視野を広げて、本当にすばらしい才能を持っている方たちとどんどん仕事をしていきたいという気持ちがあります」と語るまなざしは、世界に向かっている様子だった。(取材・文:壬生智裕)
Amazon Original ドラマ「龍が如く~Beyond the Game~」は10月25日より Prime Video にて世界独占配信