松田龍平、小松菜奈とのバイクシーンにプレッシャー 小松も「落ちないように」
小松菜奈と松田龍平が1日、都内で行われた映画『わたくしどもは。』の公開記念舞台あいさつに登壇し、緊張が走ったという撮影時の様子や、撮影の合間の驚きのプライベートエピソードを明かして会場をわかせた。この日は、富名哲也監督も来場した。
本作は、新潟県佐渡島の金山跡地を舞台に描く、さまよえる魂たちの物語。名前も過去の記憶もなくした女(小松)と男(松田)が出会い、次第に惹かれ合っていく。
小松は「最初に台本を読んだとき、この人って生きているのかな? 亡くなっているのかな? と混乱しました」と素直に打ち明けつつ、「感情を抑えてのお芝居にAIっぽさがあって、(生と死が)わかりにくくなった分、映像化したときにどうやって落とし込むのかな? という楽しみがありました」と振り返る。松田は「言葉が多い脚本じゃなかったので、イメージを想像して、あとは佐渡島に行って着地できたらいいなと思いました」と話し、「着いて早々、コーヒーを飲んだり、たい焼きを食べたり、ウェルカムしてもらって、いい所だなぁと思いました。泊まっていたホテルからすぐ近くに海があって最高じゃんと思って。そんな雰囲気で最初から最後まで……という感じでした」と撮影期間を振り返った。
また小松は「バイクのシーンがいいなと思います。唯一、アオ(松田)とミドリ(小松)が生きている感じがする。寄り添っている二人の姿や雰囲気がいい」と印象的なシーンも紹介し、「龍平さんがバイクが好きということで、一番生き生きとしていた瞬間でした」と松田の様子を明かす。しかし、松田はバイクに乗るのが久しぶりだったといい「めちゃめちゃ緊張しました。俺一人ならよかったけど、久々で二人乗りだったのでプレッシャーがデカいなと思った」と苦笑い。小松も「死なないようにしなきゃと思った。あと、落ちないように」と思い返して笑みを浮かべた。
共演者の大竹しのぶについて話が及ぶと、松田は「一緒のシーンはなかったんですけど、プライベートで、しのぶさんと“たらい船”に二人で乗って大海原に出かけました」と意外なエピソードを告白。「僕は途中で疲れちゃって、しのぶさんが漕いでくれました。すごいしなやかに漕いでいて、プロなんじゃないかな?というくらい。僕なんかは硬くてへっぴり腰だったので、後ろからすごいなぁと見ていました」としみじみと語り、会場の笑いをさらった。(錦怜那)