『あぶない刑事』舘ひろし&柴田恭兵、30年以上前に着ていたスーツで撮影!最後の舞台あいさつで裏話続々
映画『帰ってきた あぶない刑事』(全国公開中)主演の舘ひろしと柴田恭兵が5日、丸の内TOEIで行われた大ヒット御礼舞台あいさつに出席し、「あぶない刑事」シリーズ38年間のぶっちゃけトークを展開した。
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本作は、1986年にテレビドラマで放映された「あぶない刑事」の劇場版最新作。前作で刑事を引退し、ニュージーランドで探偵をしていたタカ(舘)とユージ(柴田)が問題を起こし、ヨコハマに戻って探偵事務所を開設したことから起こる騒動を描く。
5月24日に全国で封切られると、週末の観客動員ランキングで1位を記録する大ヒットスタートを切った本作。公開前、100時間にも渡るプロモーションを展開した舘と柴田だが、本イベントが“最後の舞台あいさつ”と銘打たれた。
舘は「先日ゴルフの打ちっぱなしに行ったのですが、隣の席の人が『あぶない刑事』観ましたと言われて……。今までとは違うくらい声を掛けていただける」と反響の大きさを語ると、柴田も「友達が娘と初めて映画を観たと話していました」と幅広い世代に楽しんでもらえていることを実感しているようだった。
柴田に届いた感想のなかには、5月25日に横浜スタジアムで行われた始球式での「ナイスピッチング」への反響も多かったという。柴田は「あと50キロぐらいは速い球を投げられたと思うのですが、ストライクを投げた方がウケると思ったので、コントロール重視でいきました」と振り返ると「何年も肩を壊していて、しかも軟式野球しかやっていなかったので、硬球を投げられるのか心配でしたが、ゴルフ仲間に相手をしてもらって練習をしました」と裏話を披露していた。
また舘は、本作でCGによる若かりし頃の映像が再現されていることについて「実は30数年前に着ていたスーツを取ってあったので、それを使って撮ったんです」と裏話を披露すると、会場からはどよめきが起こっていた。
さらに、38年という歳月のなか「いまだからできるようになったこと」というテーマに、柴田は「舘さんは台本を読んでくるようになりました」と語ると会場からは大きな拍手が。舘は「なんで拍手するのよ!」と客席に突っ込みを入れつつ、「38年前は毎日撮影で、遊ぶのが忙しくて自分の場所しか台本を読んでいませんでした」と苦笑い。
柴田は「(台本を読んでいないので)犯人を見ると舘さんはすぐ撃とうとするんですよ。そこで僕が段取りを説明するんです」と笑うと「本当に日本一わがままな俳優さん。夜の8時ぐらいになると『(小指を立てて)これが待っているので、お先に!』って帰っちゃったこともありました」と暴露。舘も「いや、本当に帰ったことがあるんです。8時からデートで(笑)。6時に帰りたいって言っていたのに、時間が押しちゃって。でもあとで近藤課長役の中条静夫さんが『舘さんが帰ったからここまで』と言ってくれたみたいで」と笑う。
そんな舘に柴田は「舘さんが悪いんじゃなくて、女性が舘さんを放っておかなかったから」とフォローすると「でも舘さんはとにかく優しくて懐が深いんです。その優しさとわがままさに振り回されてずっと付き合ってきました。大好きです」とラブコール。舘も「俳優人生のなかで、恭さまに『あぶない刑事』という作品で出会えたことは奇跡です。このシリーズでの僕の役割は土台。その上に建っている恭さまが『あぶない刑事』なんです」と『あぶない刑事』の象徴は柴田の軽やかさだと強調していた。(磯部正和)