山田孝之×仲野太賀『十一人の賊軍』、玉木宏、阿部サダヲら新キャスト13名が一挙発表!
山田孝之と仲野太賀がダブル主演し、白石和彌が監督を務める映画『十一人の賊軍』(11月1日公開)の新キャストとして、玉木宏、阿部サダヲら13名が一挙に発表され、ファーストビジュアルと4本の15秒動画が公開された。
本作は、東映黄金期の礎を築いた脚本家・笠原和夫が1964年に執筆した幻のプロットを映像化。江戸幕府から明治政府へと政権が移り変わる激動の時代を舞台に、戊辰戦争の最中、新発田(しばた)藩で繰り広げられた歴史的事件、奥羽越列藩同盟軍(=旧幕府軍)への裏切りのエピソードをもとに、捕らえられていた11人の罪人たちが「決死隊」として、憎き藩のために命を懸けて砦を守る任に就く姿を描く。企画・プロデュース紀伊宗之、白石監督、脚本・池上純哉という映画『孤狼の血』チームが一大プロジェクトを担う。
発表された新キャストは、一筋縄ではいかない罪人集団として、尾上右近、鞘師里保、佐久本宝、千原せいじ、岡山天音、松浦祐也、一ノ瀬颯、小柳亮太、本山力の9名、さらに、罪人たちの運命と深く関わりを持つ登場人物として野村周平、音尾琢真、そして玉木と阿部の計13名となる。
また、それぞれの役柄も明らかに。主演の山田は、女房を寝取られた怒りから新発田藩士を殺害し罪人となり、砦を守り抜けば無罪放免の条件で決死隊として戦場に駆り出される駕籠屋の男・政、仲野は新発田の地を守るために罪人たちと共に戦場に身を置く剣術道場の道場主・鷲尾兵士郎を演じる。
このほか、尾上がイカサマ博徒の赤丹、鞘師が自分を捨てた男の家に火をつけた女郎のなつ、佐久本が花火師の息子・ノロ、千原が数多くの女犯により死罪を言い渡されている坊主・引導、岡山がおろしや(ロシア)へ密航を試みた医師の倅・おろしや、松浦が一家心中を試みるも自分だけ死ねなかった百姓・三途、一ノ瀬が侍の女房と恋仲になり死罪となった色男・二枚目、小柳が辻斬り浪人の辻斬、本山が強盗殺人をはたらいた長州出身の剣術家・爺っつぁん、と個性豊かな面々が集結。官軍先鋒総督府・参謀の山縣狂介を玉木、藩の実権を掌握する新発田藩城代家老・溝口内匠を阿部、決死隊隊長で内匠の腹心であり娘婿の入江数馬を野村、新発田藩士の仙石善右エ門を音尾が演じる。
併せて公開されたファーストビジュアルは、嵐の前の静けさの如く不穏な空気を放つ曇天の空を背景に、11人の賊たちが理不尽な現実に翻弄されていくであろう戦場に赴く後ろ姿、そしてその中央で存在感を放つ、菩薩と龍の刺青が大きく彫られた、山田演じる政の背中が目を引くビジュアルに。血を連想させる赤字のタイトルが鮮烈な印象を与えるデザインとなっている。加えて、4本の15秒映像では、短いながら孤軍奮闘する11人の様子が垣間見られ、疾走感や壮大なスケール感など、本編への期待を膨らませる内容となっている。(高橋理久)