市原隼人、大人の都合で子供に仕事をさせるのは「好きじゃない」
俳優の市原隼人が8日、都内で行われた主演映画『おいしい給食 Road to イカメシ』の大ヒット記念舞台あいさつに出席。中学教師を演じた市原は、子供たちが撮影現場にいやすい雰囲気づくりを心がけたといい「僕は子供が大人のように仕事をしなくていいと思ってるんです。大人の都合で無理やり仕事をさせるのは好きじゃない」と持論を述べた。
本作は、給食をこよなく愛する教師と生徒が、どちらが給食をおいしく食べるかを競い合う『おいしい給食』シリーズの劇場版第3弾。北海道・函館に異動後も「給食道」を突き進む中学教師・甘利田幸男(市原)と、ライバル・粒来ケン(田澤泰粋)との給食バトルが危機に直面するさまを描く。この日は市原と田澤のほか、共演者の大原優乃、小堺一機、佐藤大志、メガホンを取った綾部真弥監督も登壇。終盤には、サプライズゲストとして生徒役の藤戸野絵、石澤柊斗、高松咲希、田口ハンターが駆けつけた。
本作のヒットについて市原は「2019年、5年ほど前に原作もなく、小さなところから始まって最初は上映館数50館。今は154館。3作目まで作ることができて、みなさんに感謝しかない」と感慨深げにコメント。「役者として目に見えない、かけがえのないたくさんのものを学ばせていただいた。お客さんの声がある限り、いつどんな時でも甘利田先生として戻ってこられるようにします」とさらなるシリーズ化に意欲を見せた。
客席からは「市原さんの素晴らしいパフォーマンスのおかげです!」との声も飛んだが、小堺も「市原さんの生のパフォーマンス。生で見たら本当にすごいですよ。怪我もしない。素晴らしいですよ。僕はファンだったので、今回呼んでもらえて本当に嬉しかった」と市原を絶賛。大原も映画のヒットについて「すごく嬉しいです。シーズン3から参加させていただいて、おいしい給食チームに参加させてもらえたことを心から感謝したいです」と話した。
イベント終盤、駆けつけた生徒役の4人から感謝状を受け取った市原は感激しきり。「今回は『全員が主役』がテーマ。子供たちは一生懸命頑張ってくれたと思います。子供と共演することは財産です。(久しぶりに会うと)ゴウ (神野ゴウ/佐藤)と同じでみんな大きくなってる。(成長していくので子供として一緒に過ごした)時間はもう戻らない。この感謝状は僕の宝物です」としみじみと呟く。
佐藤演じるゴウの復帰も嬉しかったという市原は「(佐藤、田澤)二人とも大好きです。僕は子供が大人のように仕事をしなくていいと思ってるんです。大人の都合で無理やり仕事をさせるのは好きじゃない」と持論を述べ、現場でも子供たちが過ごしやすい雰囲気づくりを心がけていたことを回顧。市原の雰囲気づくりの結果、リラックスした佐藤が「寝ていた」とも明かして、会場を笑わせていた。(取材・文:名鹿祥史)