『マッドマックス:フュリオサ』フュリオサの母親を演じているのは?
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)に登場した義手の戦士フュリオサの過去に迫る『マッドマックス:フュリオサ』(全国公開中)。アニャ・テイラー=ジョイ演じる主人公フュリオサをはじめ魅力的なキャラクターが満載の本作だが、そのなかでも、フュリオサの母、メリー・ジャバサを演じたチャーリー・フレイザーに注目した。(以下、一部映画の内容に触れています)
フュリオサの母の姿も!『マッドマックス:フュリオサ』チャプター予告映像
本作は、世界崩壊から45年後、故郷である“緑の地”から、ディメンタス将軍(クリス・ヘムズワース)率いるバイカー集団によって連れ去られたフュリオサの復讐譚(たん)。チャーリー演じるメリーは、連れ去られた幼いフュリオサを助けるため、敵から奪ったバイクでバイカーたちを執拗に追跡する。狙撃の腕や鋭い目つき、無法者たちを全く恐れずに戦う姿は、まさにフュリオサの母だ。
ライフルの扱いや乗馬、格闘技を学んでメリー役に挑んだチャーリーは、オーストラリア・ニューキャッスル生まれの有名モデル。2016年秋冬シーズンのファッションショーでブレイクを果たし、国際的モデルとしての地位を獲得。公式資料によると、2020年にニューヨークからオーストラリアへと戻り、オーストラリア先住民モデルとして、ファッション業界における先住民アーティストや才能のサポートを目的とした非営利組織ファースト・ネイションズ・ファッション+デザイン(FNFD)のアンバサダーに就任している。
女優としての活動に目を向けたのは2023年のことで、シドニー・スウィーニーとグレン・パウエル共演のラブコメディー『恋するプリテンダー』が劇場用映画デビュー作となる。同作で彼女は、パウエル演じる主人公の一人、ベンの元恋人マーガレット役を務めており、短いシーンで鮮烈な印象を残した。メリー役を務めた『フュリオサ』とあわせて、いきなり2つのメジャー作品で主要キャストを務めたことになり、今後の活躍も期待される。(西村重人)