クドカン脚本の好きな映画ランキング、第1位は『ピンポン』
阿部サダヲ主演のドラマ「不適切にもほどがある!」が大ヒットし、7月には小池栄子&仲野太賀がダブル主演するドラマ「新宿野戦病院」(毎週水曜・22時~22時54分)がスタートするなど、2024年も勢いを見せる宮藤官九郎。エンタメ情報Webマガジン「TVマガ」を運営するWonderSpaceが「宮藤官九郎脚本で好きな映画ランキング」を発表し、『ピンポン』(2002)が1位に選ばれた。
『ピンポン』は、卓球に情熱を注ぐ男子高校生たちの青春を描く、松本大洋の同名マンガを窪塚洋介の主演で実写映画化したスポーツコメディー。人気漫画を脚色した手腕を「それなりに長い原作を最高のまとめ方をしてありつつも破綻なく映画一本で青春が詰められているから」「原作の松本大洋の漫画をうまく昇華した映画だと思います」などと支持され、見事1位に輝いた。
2位は、岡田准一主演・宮藤脚本による同名人気ドラマの映画第1弾『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』(2003)。「コミカルでユーモア溢れる作品ですごく良かった」「余命半年と言われても普通に生きようとしている姿がとてもかっこよく周りの仲間も普通に過ごそうとしている姿に感動しました」と、人気ドラマから踏襲されたクドカン作品らしい魅力が評価された。
3位は、名タッグの阿部を主演に迎え、舞妓の世界を描いたオリジナル脚本のハイテンションコメディー『舞妓 Haaaan!!!』(2007)。「舞妓好きな中年男性を主人公にあそこまで話しを広げられて、且つ面白いのはすごい!」「阿部サダヲがはまり役。京都大好きなので舞妓がテーマなのも面白い。柴崎コウのような女優さんもクドカンワールドだとこんな感じなのか!と感激でした」といった声があがった。
4位は金城一紀の同名直木賞受賞小説を、窪塚主演で実写映画化した『GO』(2001)、5位は阿部主演の謝罪エンターテインメント『謝罪の王様』(2013)、6位は「木更津キャッツアイ」シリーズ映画第2弾『木更津キャッツアイ ワールドシリーズ』(2006)。
7位は長瀬智也主演、宮藤の監督4作目『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』(2016)と、生田斗真主演で人気コミックスを実写化した『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』(2014)、9位はクドカンの監督デビュー作『真夜中の弥次さん喜多さん』(2005)、そして10位は『舞妓 Haaaan!!!』の脚本・監督・主演トリオが再結集した異色の人情コメディー『なくもんか』(2009)と、草なぎ剛を主演に迎えた宮藤の監督3作目『中学生円山』(2012)という結果だった。
ランキングは、エンタメ情報Webマガジン・TVマガを運営するWonderSpaceが3月6日~25日の期間、18歳以上の男女(性別回答しないを含む)100名を対象に行ったWebアンケート調査を基にしている。(高橋理久)