平泉成、結婚44年目の妻の手紙に涙「主役をしている人を見て悔しかった」
俳優の平泉成(80)が22日、都内で行われた主演映画『明日を綴る写真館』(公開中)の大ヒット御礼舞台あいさつに佐野晶哉(Aぇ! group)と出席。サプライズで平泉と結婚44年を迎える妻・里香さんや子供たち、孫からの手紙が読み上げられる演出が行われ、平泉が感激のあまり涙を流す一幕があった。
【画像】Aぇ! group佐野晶哉、平泉成の涙に「かっこいいです!」イベントの様子
あるた梨沙の同名漫画に基づく本作は、さびれた写真館を営む無口なカメラマン・鮫島(平泉)に弟子入りした気鋭のカメラマン・太一(佐野)の成長とその先に訪れる奇跡を描くストーリー。イベントには本作のメガホンを取った秋山純監督も登壇した。
平泉と里香さんは結婚44年。年の差が13歳あり、結婚した時はまだ二十歳の大学生だったという。この日は里香さんや平泉の孫も会場に駆けつけ、平泉は「うちの孫なんです。家族みんなで観に来てくれました。ありがとね」と嬉しそうに客席を指差す。佐野も家族を大事にする平泉について「成さんの(スマホの)写真フォルダはお孫さんばっかりですからね」と紹介する。
里香さんのからの手紙が紹介されると、「ちょっと……」と平泉は照れ笑い。里香さんは「大輪の花 咲かずとも 充つる日々」という平泉がいつもサイン色紙に書く言葉を紹介しつつ、「今回主人に大輪の花をプレゼントしてくれたスタッフの方に感謝を申し上げます」とスタッフに感謝の気持ちを述べ、「成さんおめでとう。大輪の花を咲かせましたね。幼い孫がおじいちゃんの代表作を胸に刻める日を楽しみにしています」と言葉を寄せた。
平泉はこれに「泣けますね。泣かせにきたね。嬉しいことですね。涙が……」と話して目頭をハンカチで押さえる。「この場に立たせていただくまで60年が過ぎて、長いことかかったなって。大輪の花をなかなか咲かせらなれなかった。主役をしている人を見て悔しかったね……。今回監督が主役をやらない? って持ってきてくれてね。本当にありがとうございます」と監督にしみじみ感謝。
また、平泉が色紙にいつも綴る言葉の意味について、里香さんは「脇役として沢山のお仕事をしながら必死に自分を奮い立たせて来た言葉」と紹介していたが、平泉も「大輪の花を咲かせたいと思っても、なかなか咲かせられなかった。でも、みんなに会えて幸せだよって色紙に書いていたんです……」とその意味を説明。「家族として、今ひとつかっこよくない俺をずっと支え続けてくれた。かみさんにも家族にも感謝です。ありがとう」と改めて家族に感謝の気持ちを述べた。
佐野も「成さんからご家族の話を聞かせてもらうことがめちゃくちゃ多くて、写真もよく見る機会がありました。直接お会いできて。なんか、じいちゃん、かっこいいです!」とコメント。平泉はこれに「泣いてくれてる? 横から見るとキラキラしてる」と佐野をいじって笑わせていた。(取材・文:名鹿祥史)