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『温泉シャーク』完成披露にサメ映画ファン喝采 サンシャイン池崎もクラファン支援で「ひと噛み」

『温泉シャーク』完成披露にサメ映画ファン集結!
『温泉シャーク』完成披露にサメ映画ファン集結!

 サメ×特撮×温泉を掲げた日本発のサメ映画『温泉シャーク』の完成披露試写会が20日に109シネマズ木場で行われ、予告編でボイスナビゲートを担当するサンシャイン池崎、サメ映画を愛する映画コメンテーターのLiLiCo、本作にも協力をしているサメ映画バイヤーで映画研究家・サメ映画ルーキー、そして井上森人監督をはじめ、本映画に関わったスタッフ、キャスト陣が勢ぞろい。満員の観客を前に、サメ映画への愛を語った。

温泉にサメ!? 日本発のサメ映画『温泉シャーク』予告編

 本作は、人気の温泉地に突如あらわれた古代ザメに人類が挑む特撮アクション映画。くしくも6月20日は、サメ映画の金字塔『JAWS/ジョーズ』が全米公開された日であり、その記念すべき日に合わせての一般の観客に向けた初披露となった。クラウドファンディングでは、開始わずか5時間で目標金額の100万円を達成。最終的に1,278人の支援者から、合わせて1,000万円以上の金額が集まった。リターンの中には、1支援ごとにスクリーンに登場するサメの数が増える「サメマシマシプラン」も用意され、その結果、本編には432匹のサメが登場することになったという。

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 会場は大勢の観客で超満員。上映中も冒頭で自然と拍手がわき起こるなど、サメ映画を愛する人たちの熱量は終始“サメ”ることなく最高潮に。そんな熱気あふれる会場にキャスト・スタッフ18名が勢ぞろいすると大喝采。そして彼らのあいさつの後は、特別ゲストとなるLiLiCoたち3名が入れ替わりで登場。サメ映画を堪能し、ホクホクした様子の観客にサメ映画ルーキーも「皆さん、いいサメ映画を観たって顔をしてますね」と笑顔で語りかける。

 完成した映画について「いわゆるサメのおバカ映画かなと思ったら、ちゃんとしてたよね。だって温泉にサメが出てくるわけないじゃない。でもそこはしっかりと設定が考えられていて。なるほどと思わせる。それに役者もいいんだよね」というLiLiCoは「これは(『ジョーズ』監督の)スピルバーグに見せるべきか、見せないべきか……。見せると嫉妬するんじゃない? だってこんなにジョーズ(上手)にできてるから」とダジャレ混じりに称賛。この日のLiLiCoは「冷め(サメ)た目で見るかな」などサメ愛たっぷりのジョークを連発し「普段はこういうのは言わなくて、(夫の)小田井が言うんだけど。今日はしょうがないよね」とゴキゲンだった。

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『温泉シャーク』を絶賛! サメ映画ルーキー、LiLiCo、サンシャイン池崎

 さらにLiLiCoは、映画のラストに流れるStorytellingsの主題歌「灼熱の戦歌」にも言及。サメ映画らしからぬ壮大なバラードで締めくくられる楽曲に「主題歌ヤバくない? 大作映画を観たような気持ちになるすばらしい楽曲。普通は、予算がないといって打ち込みなどでやりがちですけど、これは生音ですからね」と感心した様子で語ると、その意見に我が意を得たりという具合に会場からも大きな拍手が。

 これまで数多くのサメ映画を観てきたサメ映画ルーキーも「この映画は本当に真面目に作っているんです。なぜみんなこんなに真剣に向き合っているんだろうと思うくらいに本気。サメ映画ではあまり特撮を使うことはないんですけど、この映画ではカポック爆破(爆発によって粉々に砕け散る様子を見せるために使用される特撮技術)を使っていますし、しかもオーケストラ演奏も生ですし、お金をかけるところのバランスがおかしいんです」とその本気度に言及し、会場を笑わせた。

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 一方、「ヤバいですよ! 神(噛み)映画爆誕ですよ! シャーック!」と興奮気味に語る池崎は、クラウドファンディングのリターンで入手したというTシャツを着用。「クラファンでしかもらえないものなので誇りです」と語るり盛大な拍手を受けると「支援の数が増えれば増えるほど、サメの数も増えるということで、エンドロールに支援してくれた人たちの名前が出てくるじゃないですか。僕、あそこで普通に泣いてました。こんなにたくさんの人たちが協力してるんだと思って、謎の涙が出てきましたね」とサメへの熱い思いを明かした。

 それゆえに「映画に出たかった」と残念がることしきりで「監督から直でエキストラを募集しているんで出ませんかというメールが来たんですが、スケジュールが合わなくてあえなく断念しました」と無念そうに報告。「やはりサメに喰われたかったですよ!」とその思いをぶちまけた。

壇上にはスタッフ・キャストも集結した

 なお、クラウドファンディングで支援をしようとしたきっかけについて「1年ぐらい前からサメ映画を見始めて好きになって、『温泉シャーク』っていうタイトルを見た時に、“ひと噛み”したいっていうのもありました」と語った池崎は、「あとはやっぱりサメ映画が盛り上がってほしかった。(支援の数によって)サメが増えるっていうのがすごく嬉しくて。サメが出てこないサメ映画とかもけっこうあるんですよ。1分も出てないようなのが。これが増えるんだと。そんな大盤振る舞いがあるんだと思っていきました」と説明。

 そんなサメ映画への熱い思いをぶつけるように「けっこう高いやつに入れたんですよ。(リターンで)Tシャツももらえるし、クレジットにものるし、フィギュアももらえる。それが家に届きました。やはり盛り上げた一心でやりました」と語る池崎に、LiLiCoとサメ映画ルーキーも「業界を盛り上げてくれてありがとう!」と感謝することしきりだった。(取材・文:壬生智裕)

映画『温泉シャーク』は7月5日より全国公開

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