「アンメット」井浦新、杉咲花&若葉竜也に「2人の素晴らしさが作品の核に」 主要キャスト5人が4か月の撮影振り返る
杉咲花主演のカンテレ・フジテレビ系ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」(毎週月曜よる10時~)の6月24日放送・最終回を前に、クランクアップを迎えた井浦新、吉瀬美智子、千葉雄大、岡山天音、生田絵梨花がコメントを寄せた。
【画像】若葉竜也&千葉雄大がハグ!「アンメット」チーム集合写真
元脳外科医である子鹿ゆずるが原作、大槻閑人が漫画を担当した「モーニング」で連載中の同名漫画を原作にした本作。杉咲演じる記憶障害の脳外科医・川内ミヤビが変わり者の天才脳外科医・三瓶友治(若葉竜也)の助けを得ながら、目の前の患者を全力で救い自分自身も再生していくさまを追う。17日放送の第10話では、三瓶をはじめ星前(千葉雄大)、津幡師長(吉瀬美智子)、藤堂院長(安井順平)らがミヤビの記憶障害の原因を知ることになり、手術が困難なその状況に言葉を失う様子が描かれた。
約4か月にわたる撮影を終えた井浦、吉瀬、千葉、岡山、生田。ミヤビ&三瓶の味方なのか、敵なのか、“グレー”な役どころで視聴者を翻弄したミヤビの主治医・大迫教授を演じた井浦は「共演者、スタッフをぐいぐいとその気にさせていく、杉咲さん、若葉くん。2人のすばらしさが、この作品の核となり、すべてに焼き付いているんだと思います。一緒にお仕事できて、うれしく思っています」と杉咲、若葉の演技を高く評価。
自らのトラウマを乗り越え、厳しい現実を突きつけられたミヤビと三瓶を優しく見守る存在になった津幡師長を演じた吉瀬は、「みなさんの意識が高くて、津幡は私じゃないほうがいいんじゃないのかと思ったこともありました」と思わず本音を吐露。クランクアップの瞬間には「いちばん近くで、芝居を助けてくれて、励ましてくれた」という杉咲から花束を贈られると涙が。
同じく、ミヤビと三瓶を誰よりも近くで見守り、三瓶との絶妙な掛け合いも話題を呼んだ星前役の千葉は「杉咲さん、若葉さん、2人の作品に対する向き合い方や熱意はすごかった」と振り返り、「人と向き合うのって、大変だけど、なんとなくでやらないで、一つ一つを大切に、尊重し合って作っていったら、素敵なものができるんだなっていうのは、『アンメット』であらためて学びました」とコメント。最後は若葉と熱い抱擁を交わし、役柄同様、現場を明るく盛り上げた。
一方、座長の杉咲に最大の賛辞を贈ったのは、カテーテルの名医であり権力者の孫娘・麻衣(生田)との政略結婚の行方も注目を浴びた綾野楓役の岡山。「座長の杉咲花さん、あの、もう…参りました。本当に、かっこいい座長の背中を見せていただきました」とリスペクト。綾野を一途に思い続け、最後は家族のしがらみからも抜け出した麻衣を演じた生田は、クランクアップの瞬間、花束を持って駆けつけた杉咲と「えーー! ありがとう!」と笑顔でハグ。「作品の中でどんどん素顔を見せられていったところなので、ここでお別れっていうのはとてもさみしいのですが、みなさんにまた会いたいなと思うので、その日まで楽しみに、日々精進していきたいなと思います」と“ロス”を告白していた。
最終回は、前話のラストでミヤビが倒れてからの展開。検査の結果、再発が認められ、このまま症状が進めば意識障害が出る可能性も高い。脳梗塞が完成して命に関わるのも時間の問題という切迫した状況に。三瓶は、すでに数時間しか記憶がもたなくなっているミヤビに、これ以上症状が進行するようなら、手術を任せてほしいと伝えるが、ミヤビの意思は固く、やはり手術はしないという。あきらめきれない三瓶は、限られた時間でノーマンズランドの0.5ミリ以下の血管を吻合(ふんごう)できるよう練習に没頭。しかし、ミヤビの気持ちを察した津幡から、「彼女が望んでいることをしてあげて」と言われ、あることを決意する。
最終回となる11話の放送に向け、1話から10話までを2時間に凝縮したダイジェスト(前編・後編)がTVerで配信中。関西ローカルでは24日に地上波で放送される(前編:午後2:45~3:45・後編:午後3:45~4:45)。
井浦、吉瀬、千葉、岡山、生田のコメント全文は下記の通り。(編集部・石井百合子)
井浦新
この場を借りて、皆さんに感謝を伝えたいと思います。挑戦していくドラマの現場、作品というのは、世の中にたくさんあると思います。ただ、誰も見たことがないようなドラマを作っていくんだという気概のある座組に出会えることはなかなかないことだと感じています。『アンメット』では、新しいことにチャレンジしていく、とても刺激的な場面をたくさんみてきました。この作品に参加できたこと、心から嬉しく思っています。スタッフの皆さん、素晴らしい作品を作ってくださって本当にありがとうございました。共演者のみなさまについても、本当に共演したかった、会いたかった方々に見事に会えた。そのことが、とてもうれしかったです。何よりも、共演者、スタッフをぐいぐいとその気にさせていく、杉咲さん、若葉くん。2人のすばらしさが、この作品の核となり、すべてに焼き付いているんだと思います。一緒にお仕事できて、うれしく思っています。またみなさんと、どこかの現場で会えることを心から願っています。本当にありがとうございました!
吉瀬美智子
津幡師長の役をいただいて…緊張の連続でした。みなさんの意識が高くて、津幡は私じゃないほうがいいんじゃないのかと思ったこともありました。キャストのみなさん、そして花ちゃん。いちばん近くで、芝居を助けてくれて、励ましてくれたことが今日に繋がって、この日を迎えられたのだと思っています。みなさんにご迷惑をお掛けしたこともありましたけど、この仕事をやってきて、自分の中の引き出しが増えたなと感じています。また、違う現場でこの経験を生かせるよう、私も頑張っていきたいと思います。本当にありがとうございました!
千葉雄大
お疲れ様でした。まず、杉咲さん、若葉さん、2人の作品に対する向き合い方や熱意はすごかった。本当に尊敬しています。そして役者が自由にやる。ということではなくて、スタッフのみなさんが、俳優部がやりやすい環境を作ってくださってるからこそ、できると思っています。人と向き合うのって、大変だけど、なんとなくでやらないで、一つ一つを大切に、尊重し合って作っていったら、素敵なものができるんだなっていうのは、『アンメット』であらためて学びました。
岡山天音
こんな現場ないなっていう思いが、最初からずっとありました。ある種、どこまでいけるのか…映画とかドラマとか、そういう枠は関係なく、作品作りの上で、どこまでみんなで共同体として突き進めるのかをひたむきに、一丸となって挑戦していった作品でした。俳優部としてこの作品に呼んでもらえて、参加できて、皆さんに受け入れていただけて、本当にうれしく思っています。スタッフ、キャスト、皆さん一人一人の思いと、愛情と熱量があって、すごい作品になったんだなあという風に思います。そして、座長の杉咲花さん、あの、もう…参りました。本当に、かっこいい座長の背中を見せていただきました。ありがとうございました。お疲れ様でした!!
生田絵梨花
みなさん、本当にお世話になりました。現場でも、OAを見ても、みなさんの作品に対する真摯な思いや愛情にたくさん刺激を受けて、日々学ばせていただきました。演じた麻衣も、作品の中でどんどん素顔を見せられていったところなので、ここでお別れっていうのはとてもさみしいのですが、みなさんにまた会いたいなと思うので、その日まで楽しみに、日々精進していきたいなと思います。本当にありがとうございました!