『トップガン』ハングマン俳優が“殺し屋のフリ”が上手い教授役 実話ベースのクライムコメディー『ヒットマン』公開決定
映画『トップガン マーヴェリック』のハングマン役で脚光を浴びたグレン・パウエルが、『6才のボクが、大人になるまで。』や『ビフォア』シリーズのリチャード・リンクレイター監督とタッグを組んだ新作映画『ヒットマン』が9月13日より全国公開されることが決定し、日本へのメッセージを収めた予告編が公開された。
本作は、1990年代に偽の殺し屋として警察のおとり捜査に協力していた人物の実話にインスパイアされたクライムコメディー。グレンが演じるのは、おとり捜査のために殺し屋にふんし、依頼人たちを逮捕へ導いていく大学教授のゲイリー。殺し屋役が異常にうまかったゲイリーは、次々と有罪判決を勝ち取るための証拠を引き出していくが、夫の殺害を依頼してきた魅力的な女性マディソン(アドリア・アルホナ)と出会ったことから運命が狂い出していく。
映画のベースとなったのは、2001年に「テキサス・マンスリー」誌に掲載された記事。実在のゲイリー・ジョンソン(1947~2022)は、テキサスで2匹の猫と暮らし、地方検事局で働きながら講師として地元のコミュニティカレッジで心理学などを教えていた。1990年頃から偽の殺し屋として70人以上を逮捕に導いた実績を誇り、記事では劇中に登場する依頼者の基となった数々のエピソードが語られている。
この実話を知ったグレンが『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』で組んだリンクレイター監督へ電話をかけたことから企画がスタートし、グレンはリンクレイター監督と共同脚本も担当。2023年にベネチア国際映画祭でプレミア上映を皮切りに、サンダンス映画祭、トロント国際映画祭など数々の映画祭で上映され、大手映画批評サイト Rotten Tomatoes でも、批評家から96%(6月26日時点)の支持を得るなど好評を博した。
予告編と共にポスタービジュアルも公開され、ゲイリーと彼がふんするさまざまな殺し屋が勢ぞろい。予告編では、普段はさえないゲイリーがセクシーな偽の殺し屋ロンに変身し、マディソンと危険な恋におちる姿が収められている。(編集部・入倉功一)
映画『ヒットマン』は9月13日より新宿ピカデリーほか全国公開