『タイタニック』『アバター』プロデューサー、がんで死去 キャメロン監督&ディカプリオら追悼
映画『タイタニック』や『アバター』シリーズのプロデューサーで知られるジョン・ランドーさんが現地時間5日、がんのため亡くなった。63歳だった。ランドーさんの訃報を受け、盟友であるジェームズ・キャメロン監督らが追悼コメントを発表している。
【画像】2022年12月、日本で元気な姿を見せていたジョン・ランドーさん
ランドーさんは1960年7月30日、米・ニューヨーク州生まれ。数多くの映画人を排出している南カリフォルニア大学映画芸術学部を卒業後、29歳で旧20世紀フォックス映画部門の重役に就任。キャメロン監督の右腕としても知られ、『タイタニック』『アバター』の世界的ヒットに貢献した。亡くなる直前まで、『アバター』続編シリーズの製作にも携わっていた。
ランドーさんとは30年以上の付き合いになるキャメロン監督は、「『アバター』ファミリーは、我々の友人でリーダーであるジョン・ランドーの死を悲しんでいます。彼の風変わりなユーモア、人を惹きつける魅力、寛大な精神、そして熱量は、約20年間『アバター』ユニバースの中心にありました。彼の遺産はプロデュースした映画だけではなく、不屈の精神、思いやり、包容力、勤勉さ、優れた洞察力、ユニークさといった個人的な模範でもあります」と『アバター』公式Xでコメントを発表。「31年一緒に過ごした大切な友人、そして最も親しい協力者を失いました」と悲痛な思いをつづっている。
『タイタニック』主演のレオナルド・ディカプリオさんは「ジョンはとても優しくて知的で、何者にもポジティブな影響を与えるものを生み出す、共感的な精神を持っていました。彼の遺産やリーダーシップは永遠です」とランドーさんを追悼。『アバター』主演のサム・ワーシントンさんは「彼はユーモアと力強さ、思いやりと優しさで導いてくれました」とコメントし、ヒロインのゾーイ・サルダナさんは「旅立つのが早すぎます。共に分かち合った思い出は、私の中の特別な場所にいつもあります。あなたの遺産は、これからも私たちにインスピレーションを与え、私たちの旅を導いてくれるでしょう」とInstagramで故人を偲んだ。
ランドーさんが生前プロデュースした『アバター』第3弾は2025年12月19日全米公開。その後、第4弾が2029年12月21日全米公開、第5弾が2031年12月19日全米公開と続く。(編集部・倉本拓弥)