ニコラス・ケイジ、AIが怖い
俳優のニコラス・ケイジが、AIに対して恐怖心を抱いていることを The New Yorker のインタビューで明かした。
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ケイジは、映画『スパイダーマン:スパイダーバース』に続いてスパイダーマン・ノワールを演じる実写ドラマシリーズ「ノワール(原題) / NOIR」のために、自身の顔をAIスキャンする予定があると告白。「僕の顔をコンピュータに取り込んで、目の色を変えたりするんだ。よくわからないんだ」と続けると、「彼らは僕の体を奪おうとして、AIで思うがままにしようとしている」と不安を打ち明ける。
AIが俳優に取って代わることは、ハリウッドの業界人が懸念していることで、昨年起きた全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキでも争点の一つとなっていた。ケイジは「私はAIを恐れている。ずっと主張してきたことだ」とAIに対する恐怖を告白。「真のアーティストとはどういうことなのか、ずっと気になっているんだ。(AIに仕事を)奪われてしまうのか? 完全に変えてしまうのか? 僕の心臓の鼓動はどこへ行くのか? 僕が死んだ後、僕の顔や体はどうなってしまうのか? 僕の体を使って好き勝手されたくはないんだ」と死後もAIが自分の体を使って演技することに否定的な意見を述べた。
ケイジが主演する「ノワール(原題) / NOIR」は、1930年代のニューヨークを舞台に、運に見放された老いた私立探偵スパイダーマン・ノワールが、唯一無二のスーパーヒーローだった過去の人生と向き合う物語を描き出す。Prime Video で240の国と地域へ配信が予定されている。(編集部・倉本拓弥)