寺田心、25年「べらぼう」で松平定信役 8年ぶり2度目の大河で16歳の誕生日にクランクイン
横浜流星主演の2025年放送の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の新たな出演者11名が15日に発表され、俳優の寺田心が江戸時代の老中・松平定信(田安賢丸)を演じることが明らかになった。寺田にとって大河ドラマへの出演は2017年放送の「おんな城主 直虎」(井伊虎松役)以来8年ぶり、2度目。寺田のほか中村隼人、生田斗真、眞島秀和、高梨臨、奥智哉、映美くらら、吉沢悠、矢本悠馬、相島一之、石坂浩二の出演が決定し、奥と映美は大河初出演、石坂は14年ぶり12作目となる。
【画像】中村隼人、生田斗真、眞島秀和、高梨臨ら追加キャスト11名
大河ドラマ第64作となる本作は、喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見出し、東洲斎写楽を世に送り出した蔦屋重三郎(横浜)を主人公にしたストーリー。脚本を、大河ドラマ「おんな城主 直虎」、NHKドラマ「大奥」シリーズなどの森下佳子が務める。
寺田演じる田安賢丸たやす・まさまる)は、「御三卿」のひとつである田安徳川家の七男。幼少期より聡明で、兄たちが体が弱かったため、若くして田安家の後継者、また、10代将軍・家治の後継と目されていた。陸奥白河藩の養子にむかえられ、幕政の中心から遠のくも、田沼意次(渡辺謙)の失脚後は11代将軍・徳川家斉の命で老中となり、寛政の改革を行う。寛政の改革では、風紀の取り締まりから蔦屋重三郎に厳しい処分を科すこととなる。
2023年放送の朝ドラ「らんまん」の山元虎鉄役も話題を呼んだ寺田。「べらぼう」のクランクインはくしくも16歳の誕生日だったといい、「『大河ドラマ』と言うとても大きな場所に田安賢丸・松平定信として参加させていただける事に緊張と幸せを感じています。クランクインが偶然にも僕の16歳の誕生日と重なり、今年もまた思い出に残る日となりました。小さい頃から、尊敬している渡辺謙さんと、またお芝居で向き合えることが嬉しく、田沼意次役で現場でお会いした時には胸がいっぱいになりました。聡明で芯を強く持ち、いずれは田安家を継いで将軍になるだろうと言われていた賢丸を精いっぱい演じたいと思っています。定信は日常の些細な幸せを大切にし、国民の事を誰よりも考えたのではないかと僕は思っています。そんな名君、福島の白河藩主を凛々しく演じさせていただきたいと思います。福島の皆様、楽しみにしていただけたら嬉しいです」とコメントを寄せている。
中村隼人は老中・松平定信に登用され「火付盗賊改役」を務めた“鬼平”こと長谷川平蔵、生田斗真は11代将軍家斉の父・一橋治済(はるさだ)、眞島秀和は田沼意次(渡辺謙)との深い絆を持つ10代将軍徳川家治(いえはる)、高梨臨は家治の側室・知保(ちほ)の方、奥智哉は意次の政策を批判する徳川家基(いえもと)、映美くららが家斉の乳母・大崎(おおさき)、吉沢悠が意次に抜擢され勘定奉行となる松本秀持(ひでもち)、矢本悠馬が反田沼の“世直し大明神”の佐野政言(まさこと)、相島一之が田沼の外戚の老中・松平康福(やすよし)、石坂浩二が吉宗、家重、家治の将軍三代に仕え、家治からは「西の丸の爺」と呼ばれ信頼された老中首座・松平武元(たけちか)を演じる。
キャストはこれまで渡辺謙、宮沢氷魚、染谷将太、片岡愛之助、小芝風花、高橋克実、中村蒼、正名僕蔵、山路和弘、伊藤淳史、六平直政、福原遥、水野美紀、久保田紗友、小野花梨、東野絢香、中島瑠菜、かたせ梨乃、西村まさ彦、尾美としのり、橋本淳、芹澤興人、水沢林太郎、里見浩太朗、橋本愛の出演が発表されている。(編集部・石井百合子)