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萩原聖人、ウルトラマンアークは「シュワッチ」ではなく「ショワッチ」 声で捧げる昭和ウルトラマンへのオマージュ

ウルトラマンアーク&アークの声を担当する萩原聖人
ウルトラマンアーク&アークの声を担当する萩原聖人

 現在放送中の特撮ドラマ「ウルトラマンアーク」でウルトラマンアークの声を担当している俳優・萩原聖人。20日放送の第3話「想像力を解き放て!」では、主人公の父親・飛世テツヤ役として出演した。昭和のウルトラマンシリーズに造詣が深いことでも知られる萩原がインタビューに応じ、メイン監督の辻本貴則と二人三脚で作り上げたウルトラマンアークの声について語った。(以下、第3話の内容を含みます)

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 ウルトラマンアークは、怪獣防災科学調査所「SKIP」の新米調査員・飛世ユウマ(戸塚有輝)が、光の使者「ルティオン」と一体化して誕生したウルトラ戦士。ユウマが想像の力を解き放つことで、多彩な必殺技を放つ。

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全国のお父さんの思いを集約した「走れ、ユウマ!」

 昭和のウルトラマンシリーズは、初代ウルトラマンからウルトラマンレオまでは網羅しているという萩原。本作のオファーに「率直にビックリしたのと同時に、嬉しかったです。まさか、この年になってウルトラマンの仕事にチャレンジさせていただけるとは思っていなかったので、悩むこともなく引き受けました」と破顔する。

 第3話では、ユウマが初めてウルトラマンアークに変身した「K-DAY」の出来事が描かれた。獅子尾山でキャンプを楽しんでいた飛世一家は、ルティオンと宇宙獣モノゲロスの戦闘に巻き込まれてしまい、ユウマの両親は瓦礫に挟まれて命を落とした。ユウマの座右の銘である「走れ、ユウマ!」は、この時テツヤが最後の力を振り絞ってユウマにかけた言葉だった。

 「短いシーンでしたが『ウルトラマンの撮影現場ってこうなんだ』と感慨深かったです」と第3話の撮影を振り返った萩原。「これまで、いろいろな仕事をさせていただいたのですが、怪獣から逃げたり、怪獣から子供を守ることは初めてに近い経験でした。『走れ、ユウマ!』には全国のお父さんの思いが集約されているのではないかと思っています」と力を込める。

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昭和のウルトラマンをオマージュしたい

第3話で描かれたウルトラマンアークvsディゲロス - (c)円谷プロ (c)ウルトラマンアーク製作委員会・テレビ東京

 ウルトラマンアークのビジュアルを初めて見た時の感想を聞いてみると、萩原からは「ちょっと怖いなと思いました」と意外な答えが返ってきた。

 「何が怖いかというと、(ウルトラマンに)見透かされているんじゃないかと思うんです。その人が持っている本質を見抜くような目付きをしているんですよね。僕は、優しさは人をダメにすると思っている人なんです。優しいだけでは、人は決して良くならない。厳しさや強さがなければ、優しさにはつながらない。そういった怖さが人に対しての抑止力になればいいですし、ウルトラマンアークの表情にはそういったものを感じました」

 萩原と同じく昭和のウルトラマンシリーズが大好きな辻本監督からは、ウルトラマンアークの声に対して「初代マンからレオまでをオマージュしたい」とオーダーがあったという。アフレコでは、萩原が辻本監督の細かなディレクションの下、ウルトラマンアークの声を複数バージョン収録した。

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 「辻本監督が最も重要視していたのは、声の部分です。とにかく昭和のウルトラマンをオマージュしたいということで、最初に『シュワッチ』を『ショワッチ』にしたいと話をしました。『本気か、この人!?』と思うほど細かなニュアンスにまでこだわっているんです。監督とは世代が近いこともあって、(監督の意見に)共感しやすかったですし、出してくれるヒントがすごく的確でした。監督が実際に披露する声もかなり上手で、『監督、自分でやっちゃえば!』と思ってしまうくらい(笑)。監督のヒントを自分なりにアレンジしながら収録しました」

新規怪獣へのロマン

萩原&辻本監督の愛で生まれた唯一無二の声

 「ウルトラマンアーク」には、鎧甲殻獣シャゴン、古代怪獣リオド、宇宙獣モノゲロス/ディゲロスと新規怪獣が続々と登場している。ウルトラマンだけでなく、怪獣にもロマンを感じるという萩原は「怪獣が好きになるのは、 常に新鮮な造形が生まれるからです。『ウルトラマンアーク』でも、次回はどんな怪獣だろう? と惹かれるものがあります。かつて初代マンのオープニングでは、最後にその回の登場怪獣がクレジットされていて、そこに2~3体の名前が入っていると、すごくワクワクした感覚があります。怪獣の造形は芸術。一つ一つ新しい絵を見るような感覚に近いかもしれません」と熱弁する。

 萩原と辻本監督によって生まれた、唯一無二のウルトラマンの声。「大人が観ても楽しめる作品に変わってきましたが、子供たちに観てほしいという思いはメインにあると思います。僕や辻本監督の愛は、造形や世界観に対してはもちろん、僕たちを育ててくれた(特撮への)感謝みたいなものがあると思うんです」

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 ユウマのルーツは「第3話に詰まっている」とも語った萩原。「ユウマはとんでもなく辛いことに直面しました。その後、彼はどう生きていくのか。心の中にテツヤが遺した最後の言葉があったから、今の彼があるということが、この第3話でハッキリわかると思います。ユウマが背負っているものを含め、『ウルトラマンアーク』の魅力となるきっかけの回なので、ぜひ楽しんでいただきたいです」とリピート視聴するファンに向けてアピールしていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

「ウルトラマンアーク」毎週土曜午前9時~テレ東系6局ネットほかにて放送中

「ウルトラマンアーク」西興一朗インタビュー 4大特撮を経験して感じたこと&スーツアクター・岩田栄慶との“アバレ”秘話 » 動画の詳細
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